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『すまんなー!迷惑かけて!』
「本当に心配したよ…」
次の日、奴はとても元気だった。
外は木枯らしが吹いている。
「大丈夫だったの?」
奴はあの後検査を受けていた。
脳波、心電図、腫瘍。
よく分からないが、時間のかかる検査をだ。
『うーん。』
奴は複雑そうな顔をした。
まさか、何かあったのではと息を飲んだ。
『ただの立ちくらみでしたー!!!』
奴はブイサインをする。
「はぁ…」
良かった。寿命が縮まったって言われたらどうしようかと思った。
『いやーうんこきばったからかな?あははっ!!』
「汚い。はしたない。」
『あははっ!!』
奴は外を見た。
『良かったよ。病気で最後迎えるまで、こんなたくさん笑えるって。』
「クサイセリフ吐くの好きだよね。」
『いい言葉だろ!?』
気にしなかった。
奴の机に日記帳とペン。
そして、
ぐしゃぐしゃの紙があったこと。
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作者名:ひかり | 作成日時:2020年12月6日 0時