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Aside
どうしよう、どうしよう、どうしよう…
嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ…
辞めて…触らないで…
「お前のせいで…」
「行くぞ!早く歩け!」
あの時の感覚、匂い。気持ち。吐き気。
鮮明に蘇る。
今、私を呪うかのように聞こえてきそうな憎しみの声。
違う、私は悪くない…
もう限界だった…
「限界だからなんだ。お前は限界を決めて人を殺すのか?いいご身分だな。」
辞めて…うるさい…気持ち悪い……
嫌だ
嫌だ
嫌だ
助けて!!!
さとみ「A!!」
ハッ…
『さとみくん…』
さとみ「後処理が済んだ。帰るぞ。」
さとみくんに言われるがまま車に急いだ。
車に乗る頃、悲鳴が聞こえていたのも確かだ。
・
『ごめんなさい…作戦…っ。』
何を話せばいいのか分からない。
さとみ「ちょっと休憩しようか。」
車は山道を上り、丘の上の公園のようなところで止まった。
夜景と星空がとても眩しい。
さとみ「ゆっくりでいいから話してくれる?」
優しい声につられるように今までの事を話した。
『…………ってことがありました。そしたら怖くなって……』
さとみ「そっか、辛い思いさせてごめんね。」
優しく頭を撫でてくれる。
『懐かしい感覚がします…』
さとみ「え?」
『頭を撫でられるの…とってもありがとうの気持ちになります。』
さとみ「それは、お前が愛されていた証拠だな。」
『さとみくんも私を愛してるなんですか?』
愛してるの意味もよく知らない。
いい意味だということだけは分かる。
さとみ「あぁ、俺たちは皆お前を愛してるよ。だからそんな酷い扱いはしない。」
さとみ「安心して手を握れ。」
差し出された手を両手で握った。
とても大きな手を握ったまま泣き疲れて寝てしまった。
さとみくんが片手で運転して帰ったのは別のお話。
(さとみくんは特殊な訓練を受けています。片手運転ダメ!!)
亀更新申し訳ない……
スライディング土下座。
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Ri_(プロフ) - @雨粒(`・∀・´)@推しを笑顔に!!さん» ありがとうございます!とても嬉しいです(´;ω;`) (2020年9月24日 19時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
@雨粒(`・∀・´)@推しを笑顔に!!(プロフ) - めぇぇっっちゃ好きです!こういう系好きなので…好きな作者さんが作ってくれて嬉しいです!応援してます! (2020年9月24日 17時) (レス) id: bf4b9d8135 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2020年9月13日 21時