私と〇〇できないくせに！【伊黒小芭内】 (ページ7)

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「絶対よくなくないよぉおお、私、嫁入り前なのよ！？しかも、しかも、善逸と宇髄先生によると、私小芭内のこと好きらしいんだよねぇ！！」

「知ってる」

「知ってたんだ！？」

結局、食べ始めたら食欲と一緒に話も止まらなくなってしまって、だめなのはわかってたけど義勇に全部話してしまった。

こんなの小芭内に知られたら殺される……あれ、その前に小芭内が死ぬんだっけ？

えっやだ死なないで？

「もう無理ありえない泣きたい、なんであんな女嫌いのメデューサみたいな男好きになっちゃったんだろ」

めでゅーさ……とか気になった単語呟くの可愛いね。ぎゅってしたい。

「ねぇどうしよう義勇！！小芭内が言うみたいに私も切腹して死んだ方がいいのかなぁぁああ」

「……。」

「何か言ってよ！？」

介錯の意味はあの後ちゃんとググッた。どうやら武士とかが自決する時になるべく苦しまないように首を切ってあげる人のことを言うらしい。

江戸時代かよ。

「うるさい。(このご時世婚前交渉くらいのことは)問題ない。そして(あと60年は人生を謳歌してから)死ね」

「どれよ！！」

多分心の中でいっぱい喋ってるんだとは思うけど、私には「うるさい。問題ない。そして死ね」しか聞こえてないのよ。

義勇と喋る時はいつも善逸の超能力が欲しくなる。

「もう、遅いと思う？」

何がだ、と聞かれる前に付け加えた。

「付き合えないと思う？」

「付き合いたいのか」

「…うん、たぶん。それは……うん。もう認めるしかないし、すきって」

「そうか…」

遠い目しないで、どこ見てんの。

「義勇はさ、可愛げがあるよね、小芭内とちがって」

「……。」

「守ってあげたくなるし、お金とかあげたくなる」

「これが……だめんず製造機か」

なるほど理解したみたいな顔しないで。
あとダメンズひらがな発音なの可愛いよ大好き。

「ねぇ、ぜんいつー、お姉ちゃんやっぱ小芭内のこと好きかも」

「知ってた」

「なんでみんな知ってんの？」

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