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「小芭内は木炭の削りカスでも焼き海苔の妖怪でもない!!私はね、ネチっこくて蛇みたいで暴言ばっかり吐いて、なのにほんとは優しくてツンデレでめちゃくちゃかっこいい伊黒小芭内っていう人間がすきなのよ!!なんでそれをわかんないのおお」


私がわんわんと泣きながら喚き散らかす私を前に、小芭内は目を見開いた。



「ううう、いやだよぉおばないい、小芭内がほかの女の人抱いたとかそういう話も嫌だよぉおお」

「わ、わかった、もうしないから、落ち着いて話せ。」



心配そうにおろおろしながら、次々とこぼれ落ちる私の涙を親指で拭ってくれる。
暖かくて大きな手がゆったりと私の頭を撫でる。胸がぎゅうっと苦しくなった。



「う、う、、すき、すきだよおばない」



どうしてこんなに涙が止まらないんだろう。どうしてこんなに苦しいんだろう。



「抱かれたからとか、錯覚とか、何言ってるの。私が1番欲しいのは、体でも恋人の肩書きでもなくて、小芭内からの“好き”だよ」


「言葉じゃなくて、心が欲しい。私は小芭内にとって1番大事な女の子ありたいし、私も小芭内のことを1番に愛す権利が欲しい」


「小芭内はちがうの?」



ひとしきり話し終えてから、もう彼の顔が見られなくなって、膝を抱えて顔を埋めた。そして私を落ち着けようと、赤子をあやすかのように背中をとんとん叩く。



「……A」



私の名前を呼ぶその声が、頭を撫でてくれるその手が、口を開けば罵倒ばかりのくせに本当は優しくて遠慮がちな小芭内の全部が、好き。なんでそれがわからないの。

小芭内は私の腕を引いて、自分の胸の中に抱き寄せた。



「すまない。もう余計なことは言わないから」



今度はさっきと違って真っ直ぐな声だった。
うそだ、余計なことしか言わないくせに。私の気持ちなんかこれっぽっちもわかってないくせに。心の中で泣き言を垂らしていると、ふっと小さく息を吐くのが聞こえた。



「好きだ。付き合って欲しい」



それが届いた瞬間、私の肩は飛び跳ねた。心臓は暴れだし、じわじわと顔に熱が登る。

喉がひゅっと音を鳴らしてから、部屋中に爆音が響いた。


「えええええええええええ!?」




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和加 - 声出して笑ってしまうんですが。面白すぎです笑 (2021年2月3日 6時) (レス) id: 263e001d98 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - 完結お疲れ様です。面白かったです!! (2020年12月25日 15時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
モブちゃん - キャァァァァァァ!キュンキュンするわ!伊黒さん、お幸せに! (2020年12月25日 7時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
みゆきだいふく(プロフ) - 深紅さん» すみません爆笑しましたwwwwwww (2020年12月23日 21時) (レス) id: a48323ed49 (このIDを非表示/違反報告)
深紅(プロフ) - 私の中でLove so sweetが流れた (2020年12月23日 20時) (レス) id: 1de38023e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆきだいふく | 作成日時:2020年12月2日 1時

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