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あれは、たしか19の時だった。

クリスマスシーズンに入った街は赤や緑の光やトナ○○○のオブジェなんかで溢れていて、さすがの俺にもほんのりと寂しさを催した。

今年は、誘えるだろうか。
彼氏でもないのに、なんて思いながらも色とりどりの店舗を物色していく。

そんな時、アクリルの向こうにキラキラと輝くネックレスを見つけた。黄色……シトリンか。

Aはたしか黄色が好きだったな。
それも、善逸の色だからとかなんだとか。
まったくもって○○○○すぎる。嫉妬するくらいにな。

重いだろうか。
いや、きっとAなら手放しに喜んでくれるだろう。

『ヤダ小芭内こんなことできたの!?やるぅ〜』なんて茶化してくるかもしれない。

もしそうなっても、今度こそ想いを_____。



携帯が鳴った。
それは、今1番会いたい相手からの着信だった。




「もしもーし、小芭内?」

「どうした、随分ご機嫌だな」




うへへ、と笑うその声に、少し嫌な予感がした。
そして、それは不幸にも的中してしまうことになる。



「ふふん、いいことあったの。小芭内に1番に報告したくて」



俺に、1番に。
そんな言葉に少しだけ浮かれたのも、本当に一瞬だった。



「彼氏出来ちゃった!」



なんと返したかは覚えてない。
ただただ、頭が真っ白だった。

クリスマスどこ行こうだの、プレゼントどうしようだの、そんな話に適当な相槌を打って聞き流したような気がする。

ああ、誘わなくて本当に良かった。



「応援してくれる?」

「お前の応援なんぞしている暇があったらゲームでもした方が100倍有意義だ」

「もーっ、つれないなぁ」



どうしてこうも俺は、いつもいつも、
Aに暴言ばかり吐いてしまうんだ。


捨てたい、こんな粘着質な想い。



「お兄さんかっこいいね、おひとりさん?」

「ああ、ひとりだ」



気持ちが悪い。
A以外の女は全員。


それなのに。



「じゃあ私と遊ぼうよ、ちょうど暇してたの」



やめろ、その猫なで声を今すぐ。



「そうだな。俺も暇だ」



暇なんかじゃない。
Aのことで、感情を追いつかせるので忙殺されそうだ。



「じゃ、行こっか」



腕を組まれた。
向かうのは、案の定ホテル街。



もうどうでもいい。
全部、全部どうでもよかった。



無性に寂しい。
誰かの体温が無いと、死んでしまいそうなほどに。




馬鹿みたいだ。
いや、本当に馬鹿なんだ、俺は。




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和加 - 声出して笑ってしまうんですが。面白すぎです笑 (2021年2月3日 6時) (レス) id: 263e001d98 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - 完結お疲れ様です。面白かったです!! (2020年12月25日 15時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
モブちゃん - キャァァァァァァ!キュンキュンするわ!伊黒さん、お幸せに! (2020年12月25日 7時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
みゆきだいふく(プロフ) - 深紅さん» すみません爆笑しましたwwwwwww (2020年12月23日 21時) (レス) id: a48323ed49 (このIDを非表示/違反報告)
深紅(プロフ) - 私の中でLove so sweetが流れた (2020年12月23日 20時) (レス) id: 1de38023e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆきだいふく | 作成日時:2020年12月2日 1時

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