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「そうは言っても、俺は、俺は……」



こんなこと、Aの弟に言って大丈夫なのか?
気持ち悪がられる気しかしない。

いや、善逸は本体が気持ち悪いから大丈夫か。



それでも、いや、さすがにな、高校生にこの話は___



「勿体ぶってないで早く教えてくださいよー」

「……一応確認するが、この通話をAは聞いていないんだろうな」

「もちろんです、姉ちゃんならもう寝ましたよ。アンタのせいで泣きながらね」

「ああ、すまないわかった。わかったが……多分お前はドン引きするぞ。間違いなくお前の中で冨岡2号が誕生することになる」



こいつは冨岡の名前を口にするだけで嘔吐するほど嫌いだとAが言っていた。

もはや冨岡先生ではなく冨岡オエエエエエ先生になっているとまで。



「いや、大丈夫ですよ俺。ドン引きマスターなんで」

「それはなんの称号だ」

「姉につけられました」

「変わった姉弟だな」



よく言われます、と笑ってから、善逸は優しい声色で「大丈夫ですよ」と言った。



「俺は姉ちゃんが好きになった人ならどんなでも受け入れますよ」



それから、「たとえねちっこくて優柔不断な暴言教師でもね」と俺を茶化す。
好きな人の弟、それだけの認識だったやつが少し印象を変えた。


毎日毎日女子に縋り付くところはたしかに困りものだが、こいつは紛れもなく姉思いの良い弟だ。




「それで、なんなんですか、姉ちゃんに告白できない理由っていうのは」

「いやその、それは……」




言うと言ってしまった手前、渋っているわけにも行かない。

俺は覚悟を決めてそれを口にした。






「俺の軽率な性 交渉は人の人生をめちゃくちゃにするらしい」







数秒の間があった。







「は?」




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和加 - 声出して笑ってしまうんですが。面白すぎです笑 (2021年2月3日 6時) (レス) id: 263e001d98 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - 完結お疲れ様です。面白かったです!! (2020年12月25日 15時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
モブちゃん - キャァァァァァァ!キュンキュンするわ!伊黒さん、お幸せに! (2020年12月25日 7時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
みゆきだいふく(プロフ) - 深紅さん» すみません爆笑しましたwwwwwww (2020年12月23日 21時) (レス) id: a48323ed49 (このIDを非表示/違反報告)
深紅(プロフ) - 私の中でLove so sweetが流れた (2020年12月23日 20時) (レス) id: 1de38023e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆきだいふく | 作成日時:2020年12月2日 1時

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