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伊黒が今にも死にそうな顔をしながら壁に手を着いて歩いてくる。

今顔面蒼白ってググッたらこいつが出てきてもおかしくない。



「お前、生霊でも飼ってんのかァ?」

「不死川……冗談を垂れる前に俺を殺してくれ」

「何回目だよそれ。硫酸でも飲みやがれェ」




ずっと何を言っているか聞こえない音量でブツブツ言ってんの貞子みてぇだな。こいつが生霊本体まである。



「だめだ、だめだ俺は本当に……Aの前だと全くもって自制が効かない」

「おーおーそんなこったろうと思ったけどよォ」




あいつなにが『問題ない。ムフフ』だ。
ありまくりじゃねぇか。




「そもそも、冨岡とかいうやつは一体Aのなんなんだ。まさか人間と塵が恋仲になったわけではないだろうな。もしそうなら不死川、明日から俺を見張って欲しい。確実に俺は我慢ならずに冨岡の水筒に王水を混ぜてしまう」

「いや、付き合ってるとかは聞いてねェな。冨岡が勝手にやっただけだろォ」

「は?殺す」

「どのみち殺すんじゃねぇか」




あと硫酸から王水に進化させてんじゃねぇよ。
A過激派すぎんだろ。




「あのなぁ、いちいち病むくらいならとっとと告白しちまえよォ。したら合法的に縛れるしイチャイチャちゅっちゅ出来んだろォがよお」

「縛る……?」

「何を想像してんだァ、束縛だよ束縛」




性 欲のせの字も持ち合わせていなさそうなのに、A相手だと途端に普通のアホ男に成り下がんのはどういうメカニズムなのかが知りたい。



「大体、どうしていつも告白が上手くいく前提なんだ。俺には振られる未来しか見えないんだが。いい加減、俺は不死川と違ってイケイケメンタルではないということを覚えてくれ、当たればもはや物理的に砕ける。」

「いや俺のイケイケメンタル要素どこだよ」

「性格とビジュアル」

「全部じゃねぇか」




当て馬どころか、前途多難度合いが浮き彫りになっただけだった。

相変わらずネチ男すぎて話にならん。




「冨岡、絶対に明日から水筒のダミー持ってこいよ」

「購入済みだ」

「グッじゃねぇよ。お前ほんとに死ぬぞ」




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和加 - 声出して笑ってしまうんですが。面白すぎです笑 (2021年2月3日 6時) (レス) id: 263e001d98 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - 完結お疲れ様です。面白かったです!! (2020年12月25日 15時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
モブちゃん - キャァァァァァァ!キュンキュンするわ!伊黒さん、お幸せに! (2020年12月25日 7時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
みゆきだいふく(プロフ) - 深紅さん» すみません爆笑しましたwwwwwww (2020年12月23日 21時) (レス) id: a48323ed49 (このIDを非表示/違反報告)
深紅(プロフ) - 私の中でLove so sweetが流れた (2020年12月23日 20時) (レス) id: 1de38023e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆきだいふく | 作成日時:2020年12月2日 1時

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