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職員室の隣の空き教室。
私の体は、背中からガタンと壁にぶち当たった。
小芭内が私にジリジリ詰め寄ってくる。
所謂壁ドンというやつだけれど、雰囲気はそんな甘ったるいものじゃない。
「ぅ…ど、どうしたの小芭内」
怖いまじ怖い。
これまでに無いくらいおこだわこの人。
めちゃくちゃ目からビーム出てるよ??
「言え、冨岡に何をされた」
「や、あれはちが……」
手を当てられていたからキスはしてない。
怖気付いたせいでそんな弁解が言葉にならず、私の返答に対して小芭内の眉はますます寄った。
っていうか、そもそもなんで怒ってんのよ!
もしほんとにキスしてたとして、そこまで怒ることでもないでしょうよ!!
「なにが違う。周りの男に媚びを売るのはそんなに楽しいか」
「媚びなんか売ってない!私はただ……」
みんなと仲良くしたいだけ。
小芭内はそれを最後まで言わせてくれなかった。
乱暴にマスクを取って私の口を塞ぐ。
今度は手のひらなんかじゃなく、小芭内の唇で。
「ん…なにすんのよ、」
「わからないのか。お前がいつまで経っても女を自覚しないからだ」
2度目のそれは少し濡れた感触がした。
驚いている暇もなく間を割って舌が滑り込んでくる。
いやいや、まって、
だめだめだめだめ、今はだめ!!
こいつはどれだけ自分がキスが上手いかわかってない。
「んっ…ふ、」
ああああもうだからだめだって言ったじゃん!!(言ってない)
直ぐに身体中の細胞がふやけてなくなりそうな感覚に陥る。
あ、だめだこれ。しぬわ。
それが離れて糸が引いた頃には、壁に支えられていないと立っていられないくらいになっていた。
「ぅ…ぁ、おばない……ごめんなさ、」
「何のごめんなさいだ」
熱を持った目線が痛いくらいに突き刺さる。
私のポニーテールに手をかけると、するりと括った髪を解いた。
「二度と学校に髪を結ってなど来るな。これは没収だ」
没収とか言いながらそれをゴミ箱にポイっと投げて、私を一瞥してからスタスタと教室を出ていった。
えっ、今何が起こった……?
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和加 - 声出して笑ってしまうんですが。面白すぎです笑 (2021年2月3日 6時) (レス) id: 263e001d98 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - 完結お疲れ様です。面白かったです!! (2020年12月25日 15時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
モブちゃん - キャァァァァァァ!キュンキュンするわ!伊黒さん、お幸せに! (2020年12月25日 7時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
みゆきだいふく(プロフ) - 深紅さん» すみません爆笑しましたwwwwwww (2020年12月23日 21時) (レス) id: a48323ed49 (このIDを非表示/違反報告)
深紅(プロフ) - 私の中でLove so sweetが流れた (2020年12月23日 20時) (レス) id: 1de38023e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆきだいふく | 作成日時:2020年12月2日 1時