私と〇〇できないくせに！【伊黒小芭内】

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「なに！？練習！？」

「好きだ！！」

「なんですかいきなり！！」

「りぴーとあふたーみーと言うやつだ！！我妻先生なら授業でよくやっているだろう！！」


「や、やってますけど……それとこれとは」


煉獄杏寿郎とかいう男ぶっとびすぎじゃない？
個性強すぎるのよ、あとリピートアフターミーがひらがな発音すぎる。



「りぴーとあふたーみーだ！好きだ！！」

「……すきだ」

「もっと大きな声で！好きだ！！」

「す、好きだ！！」

「もう1回！」

「好きだ！！」

「よし！その調子だ！」

「好きだーーー！！」







「……何をやっている」




「え“」




ぶんっと振り返ると、そこにいたのは“好きだ！”を言いたかったその相手。




「ぎゃーーーーー！！！伊黒小芭内！！」

「俺は幽霊か何かか」



私が叫んだのが気に食わなかったのか、青筋を立てながら怒ってる。


怖い、幽霊よりずっと怖いよ！！


さすがの煉獄先生もあちゃーみたいな顔して固まってるし。

元気ハツラツの権化にこんな顔させるとか伊黒小芭内どうなってんの？



「き、聞いてた？いまの……」

「何の話だ」



は？みたいな顔で睨まれてこんなに安心したの初めて。とか思ってたのもつかの間だった。



「そんなことより、煉獄に愛の告白なんぞしている暇があったらさっさと働け、雑魚め」

「聞いてんじゃん！？！？」



あと雑魚とはなによ。
あんた一言多いオブザイヤー2020があったら確実に金賞狙えるよ。そういう才能ある。



「あの、どっから……聞いてましたか」



小芭内のこと好きだって気づいてました？とかぐらいから聞いてたらもう死のう。逆に介錯頼もう。



「いたい！煉獄先生！あたりから」

「あああよかったありがとう小芭内〜！！」

「なんのありがとうかさっぱりわからん。そして間抜けな声を出すな気持ち悪い」

「気持ち悪いぃ！？」




一言多いオブザイヤーに加えて理不尽な悪口選手権でも優勝できそう。




「れんごくぜんぜぇ〜私やっぱ小芭内にきらわれてますよぉお……」

「ああ！その通りだ！！」

「そこは否定してよ！？」




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