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♯1 ページ2

(帝統side)



「はぁ……」



賭場に行ったら負けてしまった


幻太郎に泊めてくれと頼んでみたけど



「小生は締切が近くて集中したいので乱数に頼んでください」



って言うから乱数に頼んでみたら…



「そっかぁ…でもオネーサンが先客入ってるから…ごめーんね!」



つって断られた


だからとりあえず近くの公園に行って、公園の中をグルグル歩き回っている


幸い、あたりはもう真っ暗で公園で遊ぶガキンチョたちはいない



「はぁぁ……今日はここで寝るか…」



そう呟いてベンチに腰掛けた時だった



「こんな時間にこんな所でなにしてるんですかぁ〜?」


「あ?」



後ろの方から女の声が聞こえて振り返ると



「んだこの酔っ払い…」


「んぇ?」



酒の匂いがする女が立っていて
そいつは顔が赤く、ヘラヘラと笑っていた



「あんた…だいぶ酔ってるな」


「はぃ…今日は久々に飲らんれすよぉ…

というか、イケメンですねぇ〜」



そう言いながら女は俺の隣に座ってきた



「うっわ…酒臭ぇ…」


「そんなこと言わないで下さいよぉ〜」


「ちょ、近寄んな!!マジで臭ぇって!!!」


「えぇ〜!ひどぉい…」



なんなんだコイツ…
はぁ…ほんと今日はついてねぇな



「あ、それで、何でここに居るんれすかぁ?

もう10時過ぎてますよぉ」




面倒臭いが特にすることも無い俺は
大人しくコイツの質問に答えた



「……賭場で、負けたんだよ」


「とば………?

あぁ…!ぎゃんぶるか!
ん?それで公園にいるってことは…ヒモかぁ!」


「…職業が…ギャンブラーだ……」


「つまり、ヒモれすね!」


「…ッ」



クッソォ…なんも言い返せねぇ…



「つーか、お前はなんでここにいんだよ」


「それはぁ…お家に帰る途中で公園のベンチに誰かいるなぁ〜って思って……話しかけに?」



それ…俺だったからいいものの、他のやつだったらどうなってたか……


てか、今コイツ家に帰る途中つったよな…?



「あんた、一人暮らし?」


「そうれすけろ…?」


「………」



俺は立ち上がって
女の前で思い切り土下座をした



「えっ、どうしたんすかぁ…!?」


「お願いします!!

一晩、泊めて下さぁーい!!!」


「…えぇ…うーん…」



流石に今日初めて会った男を泊めるのはダメか…



「イケメンだから良し!」


「お、おう?」



なんか助かった??

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作者名:モーニング兄弟 | 作成日時:2019年5月24日 13時

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