#225〈幸福〉 ページ35
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「ラクさまは幸せでしたか？」
「いきなりなんだよ」
奪った槍で槍を薙ぎ払い、コサメの問に答える。
「楽しかったよ、幸せとかは分かんねェけどな」
油断をした。脇腹に槍が貫通する。
「ぐふッ」
「ラクさま！！」
「ギャーギャー喚くな、槍が終わりャ治る」
現にコサメの片方の腕はどこかに行った。前に暇潰しに数えたが後１００本は残っている。
「あー、めんどくせ
止めるか」
ダラりと腕を下ろし、待ち構えるが一向に来ない。
「あァ？」
身体を見ると傷は治り、槍は消えた。いつもは数ぴったりだったのに来ない。
「ラクさま、これはどういう事でしょうか？」
「不定期に俺が殺した奴らが槍になって襲って来るんだけど
今回だけ本数が足りねェ」
考える材料が足りない。もしやカネキくんを現世に還したから減ったのか？
「だとしたら、他にも来る奴が居るかもな」
「ラクさま？」
「歩こう、新たな散歩仲間が出来るかも知れねェ」
遠くで空間が割れ、また何かが落ちてくる。
「お前は幸せだったか？」
「はい、ラクさまの下で働けて
「そーかよ」
俺はどうだったのだろうか。死ぬ時幸福感は無かったが満足感はあったな。
まあ、俺の好きな表情を見て死ねたから良しとしよう。
近くの空間が割れ、どこかの世界に繋がる。俺は覗き見て、それを楽しむ。
「人間ってのは貪欲な生き物だ
今が幸福なんて分からねェ
幸福な瞬間が終わった時に幸せだったって分かるんだぜ」
昔のバブル景気と一緒だな。当時の人間はバブルが崩壊し、バブル景気だったと分かったのだから。幸福と同じだ。
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水無月(プロフ) - 乾さん» 今更になってしまいますがありがとうございます！一時期題名が落ち着かない時がありましたが最後まで読んでいただきありがとうございました！！ (2018年8月10日 23時) (
レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
乾 - 完結おめでとうございます！！この作品は、名前が何度か変わっていましたがそんな連載当時から好きでした。素敵な作品をありがとうございました (2018年7月2日 18時) (レス) id: de2fb18392 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 瑠伊さん» ありがとうございます！素敵と言ってもらえてとても嬉しいです！！ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 慶さん» ありがとうございます！面白いと感じてもらえてとても嬉しいです！！ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 宮野 ミヤさん» ありがとうございます！気に入ってもらえとても嬉しいです！！ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月 | 作成日時：2017年12月27日 18時
