#205【開戦】 ページ14
ＮＯside
戦いは急に始まる。ある喫茶店の前に武装をしたヒトたちがごくりと生唾を飲み込む。
［突入しろ］
「突入！」
丸手の指示により、突入しようとしたが突然扉が開き〔ＣＣＧ〕の動きが止まる。出てきたのは犬の仮面と猿の仮面を着けた二人の“喰種”。
「「いらっしゃいませ」」
武器を構える隙を与えず、首を刎ね胴体を切断する。
「うろたえるな！たった二体だ！」
「二体ですって」
「感覚ニブイねえ、人間様は」
古間が指を鳴らすと現れるのは多くの“喰種”たちにより、更に現場は混乱する。
混乱する中、和修政は冷静に指示を出しているとローブを被っている老人が一人遠くに現れた。
芳村は赫者となり、多くの隊員の命を刈り取る。
────一方、カネキは驚愕の表情でビルに設置されたテレビを観ており、そのまた別の場所ではトーカがテレビを観ていた。
柳下は待機場所で深く考えていた。
休養中に２区の“喰種”に聞くと“野狐”を知る“喰種”と知らない“喰種”が存在した。詳しく調べると“野狐”は２区出身ではない事が判明した。
更に“野狐”の護衛は一人ではなく三人。そのうちの一人が元２区のリーダーの息子であり、残りの二人は“野狐”が他所の区からつれて来たが柳下が“小狐”と名付けた“喰種”は“野狐”が２区に来る前から傍に居たと言う。
あの時初めて“野狐”の本音を聴いた。幼い“野狐”に会ったような気がするがそれがどの“喰種”なのか思い出せないまま今日を迎えた。
「ご機嫌よう、柳下ちゃん」
祭り騒ぎより酷い戦いに“野狐”が見過ごすはずなかった。
「悪いね、この前気絶しちゃって別れも言わずに帰っちゃって」
「ひとつ訊ねたい」
影乃の許可を貰う前に柳下は質問をする。
「お前の初恋相手の名前はなんだ？」
“野狐”を中心に怒気が溢れる感じがする。
「それを聞いてテメーはどうするつもりだ？」
本性が剥き出しになり、牙を剥く。仮面をしていない影乃の顔にはビキビキと青筋が立ち、赫眼になる。
「来いヨ柳下真中、テメーとキドを殺シてヤルよ」
バキバキと赫子は影乃を包み、赫者へと変貌する。冷静ではない“野狐”を柳下は初めて見た。
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水無月(プロフ) - 乾さん» 今更になってしまいますがありがとうございます！一時期題名が落ち着かない時がありましたが最後まで読んでいただきありがとうございました！！ (2018年8月10日 23時) (
レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
乾 - 完結おめでとうございます！！この作品は、名前が何度か変わっていましたがそんな連載当時から好きでした。素敵な作品をありがとうございました (2018年7月2日 18時) (レス) id: de2fb18392 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 瑠伊さん» ありがとうございます！素敵と言ってもらえてとても嬉しいです！！ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 慶さん» ありがとうございます！面白いと感じてもらえてとても嬉しいです！！ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 宮野 ミヤさん» ありがとうございます！気に入ってもらえとても嬉しいです！！ (2018年4月24日 19時) (レス) id: 07c7ef19ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月 | 作成日時：2017年12月27日 18時
