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英語研究室は
本校舎から離れた北校舎の奥に、ひっそりと存在している。
北校舎には、
図書館や、家庭科室、調理室などの実習室ばかりがあり、授業が無ければあまり人が集まらない。
この校舎は、他の校舎とは違う雰囲気が漂っていて、何となく緊張する。
軽く深呼吸をして、
少し古びた引き戸に手を置いて、軽く叩いた。
ｺﾝｺﾝ
『2年A組のユン・Aです。』
ジス『どうぞ。』
本の匂い、というものなのだろうか、
扉を開けると、身体に染み込むような古い匂いが鼻を掠めた。
先生は、何かの資料を読んでいた。
眼鏡をかけ、
左肘を立てて、右手のボールペンを回している。
絵になるようなポーズ、
先生は本当に美形だな、と感心する。
回転椅子を軋ませると、先生は私と向き合った。
ジス『ちゃんと来てくれたんだね、嬉しいよ。』
"ちゃんと来てくれた。"
って事は、先生はデートの事知ってるんだ。
なんで知ってるの？なんて疑問は、この1年で当たり前のように思わなくなった。
先生はこうゆう人なんだ。
ジス『仮にもホームルームの時間だよ？デートの約束してないで、ちゃんと話を聞いててね。』
「はい」と、手渡された紙は、先程まで先生がチェックしていたものだ。
生徒会と、係の引き継ぎ書類。
所々に赤ペンで印やメモが書かれていて、一目見ただけでわかる、完璧な書類だった。
どうやら、私が朝のホームルームをすっぽかしてる間に
クラス委員長が決まっていたらしい。
今年も、私がクラス委員長か、
大事な役目を貰えて嬉しい反面、
放課後が忙しくなり、ウォヌに会いにくくなることに寂しさを覚えた。
居残り、少なくなるといいなぁ、
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ozu__(プロフ) - 素敵なコメントをありがとうございます。 (2022年3月2日 13時) (
レス) id: bfe25aa6c9 (このIDを非表示/違反報告)
びぃだま - 更新してくださって感動です！！！なんだか文学的と言うか、伏線が散りばめられていて面白いなと思ってたので…これからもお時間のあるときに是非更新してください！ (2022年3月2日 1時) (レス) id: 4179bc5d94 (このIDを非表示/違反報告)
理緒(プロフ) - 好きな作品です！更新楽しみにしていますね！ (2020年10月14日 0時) (レス) id: 6918a06ad7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ozu__ | 作成日時：2020年4月23日 13時
