腐れ縁 _Syoya.K_ ページ38
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「ねえー、もう外暑いじゃーん」
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私のベッドの上でゴロゴロと駄々をこね続ける男
一個下の私の彼氏
彼氏というよりもはや親友のような、腐れ縁すぎて付き合っていることをたまに忘れる
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『だって今日外で散歩したいって言い出したの翔也でしょー』
翔「もう気が変わった今日はお家でゆっくりしよう」
『えー、じゃあ家でゆっくりするなら夕飯の買い物したいし』
翔「知ってる？今はね宅配っていう便利なサービスがあるんだよ」
『いいから、節約しなさい』
翔「えーー、ほんとにお外行くの？」
『いいよお部屋で待ってて』
翔「なんてこというの！！僕も行くに決まってるでしょ！！」
『もうお前はなんなんだよ笑』
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さっきまで布団の上で溶けそうなくらいゴロゴロしていたくせに
私が本格的に出かける準備を済ませると焦ってバタバタと支度を始める
付き合う前からそうだった
幼馴染である私たちはいつものように一緒にいたけど
私が一個お姉ちゃんだからいつも弟のように後ろをついてきていた
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『ねえ、聞いてもいい？』
買い物が終わりスーパーの袋を二人で持ちながら私が翔也に言った
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翔「んー？何ー？」
『翔也は私とずっと一緒にいて、飽きない？笑』
翔「なーにを馬鹿げたこと仰るんですか、...えまさか僕に飽きた！？」
『いやいや違う違う笑笑』
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突然足を止め焦った顔で私の目を見つめる
可愛い
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『なんやかんやもう約18年くらい一緒にいるじゃない私たち』
翔「...まあそうだね」
『飽きないのかな〜って』
翔「...Aはもう、僕の人生にはいなきゃいけない人だから、...飽きるなんて考えたこともない」
『...そう』
翔「...今ちょっと照れた？」
『...照れてないし、うざ』
翔「も〜素直じゃないんだから！」
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いつからか
翔也の一つ一つの発言に振り回されるようになった
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私ももちろん飽きるわけない
翔也がいないことは人生において考えられない
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『...ずっと一緒にいたいね』
翔「わー！！！！もう！！好きすぎる！！！」
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そう言って突然走り出した
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可愛いなあ、ほんとに
これからもずっと、愛おしい私の彼氏
終わり
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リエ - お話全部全部大好きです！毎日読んでます！美大生さんのお話がまた読めるようになれば嬉しいです。これからもずっと応援してます！！ (2021年8月26日 22時) (
レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - どのお話も長編で読みたいぐらいきゅんきゅんします！いつも楽しみです！ (2021年7月4日 0時) (レス) id: 58efb808d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハム | 作成日時：2021年6月30日 19時
