happy end. _JO1短編集_

幸せ　_Keigo.S_ ページ37

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特別美人に生まれてきたわけでもない
お金を持っているわけでもないし
正直自分になんの取り柄があるのか自分じゃわからない

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「Aはほんといい男捕まえたよね〜」

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色んな人にそう言われるけど
別に私から捕まえに行ったわけじゃない

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高校2年の夏、文化祭が終わった後、隣のクラスの佐藤から
「本気で好きになっちゃったから付き合ってほしい」と言われた

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最初はドッキリかと思った

なんでこんなスタイル良くて歩いてるだけでハイブランドのような男が
私を好きになってくれたのかもわからない

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もちろん断る理由なんかなく、逆にいいんですか？というような思いで付き合った
それから早3年

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私は大学生、彼は専門学生になり
今まで一度も喧嘩したこともなかったけど何かと不安が増えた

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確かに、私の彼氏はモテる

なんせビジュアル最高だしその上優しすぎる性格と気遣い
ユーモアを持ち合わせていて、彼の悪口なんて聞いたこともない

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『...最近飲み多くないですかー』

景「んえ、そうかな？」

『んー...、多い気がするんだけど』

景「でも今日は早く終わるよ、ウェイ飲みって感じじゃないし」

『ふーん...』

景「...まさかヤキモチ妬いてる？笑」

『...まあ、否定はしないでおく』

景「え〜〜！！えじゃあ行かない」

『え、待っていやそこまでしなくていいよ』

景「えだってAが嫌がってるのにそれでも行くとか最低だし、てかAが嫌がってるのを知ったから、なんか行きたくなくなった」

『...それはそれで申し訳ない』

景「違う！俺が行きたくないから行かないだけ」

『...じゃあ今日は、一緒にいてくれるの？』

景「...うん、一緒にいよ」

『...うん、やった』

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こんなに優しすぎるんです

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景「ねえ、さっきの、一緒にいてくれるの？ってもう一回言って」

『やだよ笑笑、恥ずかしいじゃん笑』

景「ねええお願い！！」

『...はい笑、...一緒にいてくれるの？笑』

景「は〜〜〜...、もうほんっとにさ、...ほんとに可愛い」

『何それ笑笑』

景「なんかほんと、Aより可愛い子この世にいないよ、まじで」

『ありがとね笑、...それを言うなら景瑚よりかっこいい人もいないと思うけどな』

景「...は〜〜〜...、なんか付き合ってから俺だけずっとキュンキュンしてる気がするいいのかな」

『いいんじゃない？笑』

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こう話してる間も大きい身体が私に寄りかかっている


この幸せがずっと続けばいいなあ

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