お気に入り _Ruki.S_ ページ36
.
.
げ、この人と隣の席かよ
.
高校2年生のクラス替え
一年で同じクラスだった仲のいい友達は散り散りになり私は2年4組になった
散らばった理由は、集まるとうるさいから、と先生に言われた
.
確かに一年の頃は先輩も交えて中庭でドッジボールをしたり
生徒会室で麻雀してたりと、何かとやかましい連中と一緒にいた
それもクラス替えによって過去の楽しい記憶へ変わった
なんせその連中の誰一人とも同じクラスではない
.
しかも私の隣の席は、入学当初からイケメンと騒がれている
白岩くんだ
.
瑠「Aちゃんよろしくね」
『えなんで名前知ってるの』
瑠「いや流石に中庭でドッジボールしてる変な子知らないわけないでしょ」
『ああ...』
.
完全に悪目立ちしてたってことね
.
瑠「仲良しさんたちみんなクラスバラバラになっちゃって...、かわいそうに」
『おい何笑っとんねん』
瑠「いや？笑」
『...瑠姫くんは、仲良い子誰かいるの』
瑠「ええそんないかつい感じなのに君付けで呼んでくれるの、なんか萌えるね」
『...白岩は』
瑠「嘘嘘、瑠姫くんでいいよ笑」
『...んで、いるの？』
瑠「んー、まあ全然、クラス替えの最初なんてそんなもんでしょ」
.
調子狂うな
てか本当にこの人モテてるのか、随分鼻につく人だけど
.
.
それからというと、教科書忘れただの
昼一緒に食べようだの、今日一緒に帰ろうだの、散々懐かれた
.
帰宅部同士チャイムが鳴ると放課後どっかに寄って帰るのが定番になっていた
仲良い連中とも遊ぶけど
いつの間にかその中に瑠姫くんも入っていた
やっぱモテる人はコミュ力高いんだな
.
.
授業が始まり真面目にノートを取っていると
案の定教科書を忘れて席をくっつけてきた瑠姫くんがコソコソと話しかけてきた
.
瑠「ねえ、最初から気になってたんだけど、...なんで瑠姫って名前知ってたの？」
『え？...ああ、...入学式の日から、イケメンがいるって友達が騒いでたから、...それで覚えてた』
瑠「へ〜...、んでAちゃんは俺のことイケメンだと思った？」
『...綺麗な顔だなって思ったよ、その時はね』
瑠「...最後の一言いらんけど、...ありがと笑」
『...瑠姫くんはなんで知って、あ、中庭か』
瑠「そうだよ、...可愛い人がいるんだなあって、あこれはオフレコね」
『...本人に言っちゃったらなんのためのオフレコだし』
瑠「...どう、照れた？笑」
『...うざい』
.
.
ほんとにこの人は
私の調子を狂わせる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 398人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「JO1」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リエ - お話全部全部大好きです！毎日読んでます！美大生さんのお話がまた読めるようになれば嬉しいです。これからもずっと応援してます！！ (2021年8月26日 22時) (
レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - どのお話も長編で読みたいぐらいきゅんきゅんします！いつも楽しみです！ (2021年7月4日 0時) (レス) id: 58efb808d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハム | 作成日時：2021年6月30日 19時
