遊興 _Ren.K_ ページ24
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気に入ったものはとことんハマる
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昔から私は何においてもそうだった
食べ物もイチゴにハマった時期は日本人の白米が主食の文化すら無視して
ひたすらイチゴを食べていた
御年24歳の現在
最近は某コーヒー店のホワイトモカにハマって1日1回は飲んでいる
本当はそれ以上飲みたいけどカロリー的に我慢している
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まあ要は何が言いたいかというと
こんな性格だからか、相手が私のタイプにぴったりなのか
ここ5年間くらいずっと同じ人に恋している
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知り合ったのは5年前の大学時代
同じ講義を取っているらしい同級生から、今度2人で飲みに行こうと誘われ
特にその人に興味はなかったが友人の強い勧めで飲みに行った
大学生にしては少し背伸びしたようなお洒落なダイニングバー
そこで、今も私の脳みその大半を占める彼に出会った
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バーカウンターで常連さんの話をゲラゲラと笑いながら聞いていて
カクテルを作る手先が綺麗で、くっきり一重がなんとなく色気づいてて
完全に一目惚れだった
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それ以降私の目の前にいる同級生は一瞬で知人Aへと代わり
私はバーカウンターにいる店員の虜になった
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どうしてもその人を詳しく知りたくなって
席について手を挙げれば店員だってオーダーを取りに来てくれるのに
私はわざわざバーカウンターまで行ってカクテルを注文した
貴方に直接言えば貴方が作ってくれるし
なんならそれ以上に会話もできる、と気持ち悪い下心があったのは事実
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ただその日は何の収穫もなし
私に勇気が足りず、というか話すだけでも緊張して
電話番号なんてもってのほか、会話だってまともにしなかった
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知人Aを強く勧めた友人に「どうだった?」と聞かれたが
そういえば知人Aは何の話をしていたんだっけ、とずっと上の空だったことに気付いた
『ねえそれよりダイニングバーすごいお洒落だったから今後2人で行こうよ』
知人Aが私に向ける好意は分かりきっていたのに
それに気付いてないふりをして、私は彼に会いたい一心で友人を誘った
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知人Aとデート(仮)をした3日後
私は友人を連れ、ダイニングバーへと向かった
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リエ - お話全部全部大好きです!毎日読んでます!美大生さんのお話がまた読めるようになれば嬉しいです。これからもずっと応援してます!! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - どのお話も長編で読みたいぐらいきゅんきゅんします!いつも楽しみです! (2021年7月4日 0時) (レス) id: 58efb808d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハム | 作成日時:2021年6月30日 19時