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瑠「…へ〜、あの姉ちゃんが結婚ねえ…、なんか感慨深いな笑」
『あの姉ちゃんって何よ笑、…もう私もおばさんになっちゃうからね』
瑠「相手は、俺の知ってる人？」
『いーや、瑠姫も純喜も知らない人よ』
瑠「結婚式とかすんの？」
『しないかなぁ、向こうがあんまり、そういうのはいい、って言うからさ』
瑠「そう…、幸せになれるよきっと」
『…うん、ありがとう』
何を俺は、
思ってもないことをつらつらと並べて
幸せになれなんてこれっぽっちも思ってない
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姉ちゃんの話す言葉が全て
頭を通り抜けていく
気付けば、用事があるから、と
姉ちゃんは俺の目の前からいなくなっていた
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…俺の初恋は
長年こじらせてきたこの思いは
姉ちゃんの結婚によって呆気なく終わった
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ねえ、姉ちゃん
俺はいつまでも弟だった？
旦那さん、きっとかっこいいんだろうな
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来世では
俺とも付き合ってくれる？
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背中を見つめてそう思うと
自分でも気付かないうちに涙が溢れた
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そうだ俺は
間違いなく恋をしていた
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瑠姫今話せる?
純喜ええよ
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純「…何、振られたんか」
瑠「うざ、知ってたくせに」
純「…なーんも知らんけど？」
瑠「今どこいんの」
純「どこって、バイト先やけど」
瑠「ああ、そう」
純「…バイト今日早上がりできんねんけど、…実家おれよ」
瑠「…うん」
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きっと優しい純喜は
俺が小さい頃から姉ちゃんを好きだったことも
とっくに気付いて黙っていたはずだ
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電話を切って
家路に着く
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人生をかけた初恋に
今日で終止符を打った
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リエ - お話全部全部大好きです！毎日読んでます！美大生さんのお話がまた読めるようになれば嬉しいです。これからもずっと応援してます！！ (2021年8月26日 22時) (
レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - どのお話も長編で読みたいぐらいきゅんきゅんします！いつも楽しみです！ (2021年7月4日 0時) (レス) id: 58efb808d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハム | 作成日時：2021年6月30日 19時
