上司 _Sho.Y_ ページ11
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12月
社交辞令として必ず行かなければいけない忘年会
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入社して2年目のまだペーペーな私に拒否権などなく
半ば強制参加で今日この場に来た
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ああもうその話何回目…
こんなつまらない話に愛想効かせて笑う自分が情けなくなってくる
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『あ、先輩ごめんなさい、少し御手洗に行ってきますね』
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そう言って荷物を持ち
トイレに向かうふりをして店の外に出た
鞄からタバコを取り出し1本火をつける
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早く帰りたいなぁ
なんて理由つけて帰ろう
彼氏が迎えに来るから？
いやでも彼氏いないのバレてるしなぁ
親が具合悪いとか？
親住んでるの遠方だしなぁ
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そんなことを考えながら一服していた
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奨「Aちゃん？」
『…はい？』
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あ、最悪
隣の部署で、とにかく成績優秀だと噂の人
常に昇進し続けてるエリートマン
それに顔がイケメン
同じ部署の女子が
抱かれたいランキング1位、とか言ってたな
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こんなイケメンにタバコ吸ってるの見られたのはちょっと痛い
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奨「Aちゃん、喫煙者だったんだね」
『…與那城さんもですか？』
奨「いーや、俺はだいぶ前に辞めたよ」
『じゃあなんでここに？』
奨「ちょっとね、息抜きかな、ずっと笑ってるのも疲れちゃって外の空気吸おうかなぁ、って」
『…いつも人当たりいい與那城さんも、そんなこと言うんですね笑』
奨「人当たりなんてよくないよ笑、自分のために自分を削ってるだけ」
『…？』
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私の顔に手を伸ばした
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奨「…ねえそれ1口ちょうだいって言ったら怒る？」
『…いやいいですよ』
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そう言って少し短くなったタバコを渡す
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奨「うん、…やっぱ苦い笑」
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そう笑って奨さんは私にタバコを返した
外が暗いから
私の顔が火照ってるのは本人にバレてないだろう
幼馴染 _Issei.M_→←ある日のLINE _Sky.K_
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リエ - お話全部全部大好きです！毎日読んでます！美大生さんのお話がまた読めるようになれば嬉しいです。これからもずっと応援してます！！ (2021年8月26日 22時) (
レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - どのお話も長編で読みたいぐらいきゅんきゅんします！いつも楽しみです！ (2021年7月4日 0時) (レス) id: 58efb808d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハム | 作成日時：2021年6月30日 19時
