Starbucks Diary (ページ12)

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「Aさん頭いい人好き？」

ある日いつものようにカウンター席に座るハンソルくんが新聞を読みながら言ってきた。

『頭いい人？んー、好きかも』

私は作業する手を動かしながら答える。

「金髪派？茶髪派？」

『それは、その頭いい人の髪色？』

「うん」

『金髪ゥ～？あ～、髪型によるかな』

「ふーん」とあまり興味なさそうな反応をするハンソルくん。
肘をついてコーヒーを一口飲んだ。
最近ハンソルくんはコーヒーをよく頼む。

『なんでそんなの聞いてきたの？』

私がそう聞くと読んでいた新聞のページを私に見せた。

「[ＩＱ１８０の天才２人組！！]だって」

そこには２人の男の人の写真が載っていた。

１人はくるくるパーマでカメラに微笑んでる。
もう１人は前髪を横に流していてすごいイケメン。
でも無表情でムスッとしてる。

『新聞白黒だから金髪か茶髪なんて分からないでしょ～』

「多分そのくるくるの人は金髪だな」

『白髪じゃない？』

「いや、金髪であってるよ」

スングァナが新聞の写真を見ながら話に入ってきた。

『なんで分かるの？』

「だって知り合いだもん」

『えっ？！』

サラッと言ったスングァナに動揺する。

知り合いって…

「最近は来てないけど」

聞けばその人は私がこの店で働く前はよく来ていたらしいけど、
私が働き始めたタイミングと同時にその人も忙しくなったのかここには来なくなったと。

「スングァナの人脈ほんとすごいわ」

ハンソルくんは笑ってる。

『この、ミョンホってひと？』

私は新聞に書いてある２人の名前を見つけて片方を言った。

「そ。隣にいる人は会ったことない、ジュンって人」

スングァナも書いてある文章や写真を見てそう言った。

３人が新聞を見るなか
店のドアが開いた。