# 後押しのxxx ページ47
*
宮舘「 キッシンのMV凄く好評だね。 」
「 やっぱり〜？今回のメインはどう考えても私だもんね！ 」
セカンドシングルのMV撮影が終わって数週間後、先程YouTubeにその動画がアップされたばかりだった
宮舘「 うーんAはやっぱり良い意味でも悪い意味でも目立ってるし、色んな意味で炎上してるね。 」
まぁいつも通りかって彼が笑う
そんな今日は彼の家でまたもディナーの約束をしていた
このご時世、中々外に出て遊ぶってことも出来ないしそうなると自然と家の中に限られてしまって
だけど舘様の料理はピカイチだから問題は無い
今日もお腹をすかせてきた、満腹食べられたらいいな
「 で、今日はどんな料理食べさせてくれるのー？ 」
宮舘「 今日はAの好物のオムライス。 」
「 えー嬉しい！ 」
いつもは私が卵料理ばっか食べてるからって中々作ってくれないのに、どういう風の吹き回しだろうか
今日の舘様は心做しか機嫌がよく見える
宮舘「 あとガトーショコラも作ってみた。 」
「 嬉しい！だけど何で今日はそんな豪華なの？いつもデザートまで作ってくれないじゃん。 」
デザートまでつけてもらうと流石に色々気になってしまうのだが………
思わず尋ねると、彼がこちらを振り向いた
その瞳はどこか哀愁漂っていて、それなのにしっかりと芯のある強い眼差し
宮舘「 Aにとって、きっと大切な日がもうすぐ近付いてくると思ったから。 」
力強くそう言うと、彼がまたもキッチンに立った
一体なんのことだろうか
何のことか分からずただただぼけーっとソファに座っている私
それ以降キッチンから彼の声が届くことはなく、そして料理は完成した
向かい合わせに座って、頂きますと挨拶をすると彼の料理を口いっぱいにほお張る
料理はとっても美味しくて、本当に幸せだった
食べ終わってデザートを待機していたが、ガトーショコラはまだ冷やしているらしい
彼が徐に口を開いた
宮舘「 Aはさ、何に縛られているの？ 」
使った皿を水につけて、そしてささっと洗うと戻ってくる
彼の目はやっぱり諦めのようなそんな苦しい表情
「 ……どういうこと？ 」
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作者名：FON
| 作成日時：2020年8月8日 11時
