# 血祭りドンドコ！ ページ32
*
「 お腹痛い……。 」
いつも通りの朝
だけ不意に目が覚めて、下腹部に違和感を感じた私は即トイレへ向かう
案の定、下着は真っ赤
……やってしまった、あぁ洗うのめんどくさいなぁ
それにしても今日はいつになく痛い
多分私の生理は一般的に見たら軽い方で、薬飲めば痛みは感じないし、もっと言うと薬を飲まなくてもいい日があるくらい
なのに、今日の痛みは尋常じゃなくて
スケジュール帳を見て一安心、今日撮影も収録も無くて本当に良かった…
振り入れも済んでいるし今日の練習休んでもいいかな、そんな弱音を吐いてしまうほどに体調が悪い
でもデビューしたばかりだし、これからこういうことはあるかもしれない、そう考えるとやっぱり行かないと…
Aすみません、少し遅れます
マネージャーさんに連絡をして、そしてゆっくりと準備をし始めた
￣￣￣
￣￣
￣
ラウ「 Aちゃん、大丈夫！？ 」
最初に駆けつけてきてくれるのはラウちゃん
子犬みたいに飛びついてくるから、嬉しいんだけど…
体調の悪い私は思わずよろけてしまう
「 …ごめんね、大丈夫だよ！ 」
ラウ「 もう……心配したよ、 」
遅れる理由はマネージャーさん以外には誰にも話していないし、マネージャーさんもそこはプライバシー保護って解釈したらしく、メンバーには誰にも言っていない様子だった
次に来てくれるのは、険しい表情を浮かべているふっか
深澤「 A、あんま無理すんなよ？ 」
「 …うん、ありがとう。 」
多分、疲れたがたまって遅刻したとかそんな感じに思っているんだろう
まぁ本当のことをわざわざ話す気もないしそれでいいんだけどね
岩本「 今、ここまで振り入れ完了したから。 」
彼は何事も無かったように私に話しかける
多分それは照なりの配慮
事情を知らないから、むやみやたらに聞かないところが大人だなって思うし
そういうことが出来る人間は本当に好き
「 了解！追いつけるように頑張るね。 」
そこから何度か休憩を挟みながらも練習を繰り返し
だけど薬を飲んでもお腹は痛くて、意味もなく何度もトイレへ通った
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作者名：FON
| 作成日時：2020年8月8日 11時
