・ ページ9
*
それから少しして彼はジェシーさんに用事を言われていたことを思い出したらしく急いで、室内へと戻って行った
「 私も戻ろうかな ……って、ちょっ、 」
突如びゅんとどこからか風が吹いて、遊んでいたボールは飛ばされてしまう
飛ばされたボールを追いかけるように走って、着いた先は大きな門
いかにも "金持ちです " って感じのゴージャスなやつ
「 外……出てみたいなぁ、 」
ここを出れば……帝都の街が広がっている
外って……どうなっているんだろう
あれから、仮契約とは言え私の使い魔となった佐久間とは一度も会っていない
塀の向こう側にいるのだろうか
優吾「 どこに行かれるんですか? 」
ゆっくりと門に近づいたその時
聞こえたきたのは後ろからの鋭い声
「 いや、えっと…… 」
慎太郎「 外はいつ悪魔が出るか分からず危険です。 」
厳しい声に反して、2人とも優しそうな顔つき
だけど私はこの2人を知らない
私が少し取り乱していると、彼らは納得したように背筋を正した
優吾「 ……あ、申し遅れました。私、こちらで料理人をさせて頂いております。高地優吾です。 」
人の良さそうな笑顔を見せる男と
慎太郎「 同じく、こちらで庭師をしています森本慎太郎です。 」
ガタイが良さそうな男
「 あ、宜しくお願いします… 」
挨拶もそこそこ、高地さんの口がまた動き出す
優吾「 1人で外は危険です、悪魔がいる可能性があります故、使い魔をお連れにならないと…。 」
この世界では使い魔は常に常備しておかないといけないらしい
そうなると困った
佐久間という使い魔は、まるで人間を嫌っているし呼び出し用がない
慎太郎「 室内にも沢山施設はございますから、ね? 」
2人は私をたしなめると、城内へと戻って行った
怖いのは分かっているけど
好奇心に勝てないのが私のいけないところ
「 よし、 」
2人の姿が完全に消えてから
バレないようにそっと門をくぐり抜けた
*
1890人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
FON(プロフ) - 如月ヨシノ。さん» 優しいお言葉をありがとうございます;_;ただいま移行しましたので後半戦も宜しくお願いします! (2020年9月14日 12時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
如月ヨシノ。(プロフ) - 新作いそがなくても大丈夫ですよ!FONさんのペースで頑張ってください! (2020年8月30日 7時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - aoiさん» コメントありがとうございます(^^)わぁ嬉しいです!!後半戦も楽しんで頂けるように頑張りますので移行後も宜しくお願いします! (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - 蕾華さん» コメントありがとうございます(^^)えーんそんなこと言っていただけて光栄です;_;これからもお互いに執筆活動頑張りましょうね!移行後も宜しくお願いします! (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - 如月ヨシノ。さん» コメントありがとうございます(^^)そんなこと言っていただけて嬉しい限りです!これからもお互いに執筆活動頑張りましょうね;_;! (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:FON | 作成日時:2020年4月21日 12時