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『 セレモニー 』 ページ39

*






結局、佐久間には会えないまま
月日は流れるように過ぎていき、ついにコロシアム前日となってしまった




















ジェシー「 いいですかA様? 国王様は、この国で一番の権力者です。挨拶等々、この前教えた通りきっちりとやってくださいね。 」
















ジェシーさんに念を押される、中庭の広場





今日はコロシアムの前日ということで、簡単なセレモニーが行われようとしていた

それだけなら何ら問題は無い

しかし問題は、そこに国王様がいらっしゃるということだった
当たり前だが、私はこの国の姫となるわけであって、挨拶も当然しないといけなくなる





正直憂鬱だ



現実世界でもこういう目上の人への対応とかが極端に苦手だったから、出来れば挨拶せずに帰りたい
しかしそういう訳にもいかず、昨日の夜更けみっちりジェシーさんに挨拶について教えこまれたばかりである

















ラウール「 そんなカチカチじゃ国王様も笑っちゃうよ〜。 」


「 そんなこと言われても…、 」

















年下のラウールくんにまで笑われる始末
どうにも情けないが、むしろ国王様にも笑って欲しいくらいだ







セレモニーには、この国の王子である北斗様を始めとして大我様や樹さんといった王族の皆様が参加する
そしてそれに仕える使い魔、帝都に住んでいる富裕層なども参加していた

所謂、お金持ちのパーティのような雰囲気





あぁ、挨拶なんて無ければ私もこの楽しげな雰囲気を心から楽しめることができるのに



そう思いながらそっと持っていたグラスに口をつけたその時



















深澤「 ………いらっしゃった……。 」















近くにいた辰哉がぽつりと呟く



ふと気が付くと、あたりのざわつきが一斉に無くなった気がした

異常な雰囲気、息が詰まりそうなほどの緊迫感


















岩本「 A様、…あちらが国王様です。 」

















北斗様の使い魔である照が視線を向けるその先














そこに居たのは、沢山の従者を従えた中年男性の姿だった













だけど私が今まで見てきたような、そんな普通の一般的な男性なんかじゃなくて

言葉にするのもおこがましいくらい、厳格で誇り高きお方

一瞬で権力者だと分かってしまうような、そんな雰囲気













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FON(プロフ) - 如月ヨシノ。さん» 優しいお言葉をありがとうございます;_;ただいま移行しましたので後半戦も宜しくお願いします! (2020年9月14日 12時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
如月ヨシノ。(プロフ) - 新作いそがなくても大丈夫ですよ!FONさんのペースで頑張ってください! (2020年8月30日 7時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - aoiさん» コメントありがとうございます(^^)わぁ嬉しいです!!後半戦も楽しんで頂けるように頑張りますので移行後も宜しくお願いします! (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - 蕾華さん» コメントありがとうございます(^^)えーんそんなこと言っていただけて光栄です;_;これからもお互いに執筆活動頑張りましょうね!移行後も宜しくお願いします! (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - 如月ヨシノ。さん» コメントありがとうございます(^^)そんなこと言っていただけて嬉しい限りです!これからもお互いに執筆活動頑張りましょうね;_;! (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:FON | 作成日時:2020年4月21日 12時

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