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唐突に話しかけてきたのは、庭師の森本さん
まるで私の心の内が分かっているかのように、話題を振ってきた
「 そうですね…珍しいですよね、佐久間が人間に懐くなんて。 」
慎太郎「 あぁ。あの2人はずーっと仲良いんですよ、彼が誕生してから、ずっとらしいです。 」
誕生……?
その言葉にどうも引っ掛かりを覚える
阿部さんは、佐久間の誕生を近くで見ていたっていこと?
となると、阿部さんは使い魔の性質や根源を知っている……
いや、だけどどの本にも
使い魔や悪魔の発生については詳しく書かれていなかった
「 ………阿部さん、……。 」
怪しい匂いがする
何だか奥がありそう
阿部亮平
彼の存在は、少し注意しておく必要がありそうだ
 ̄ ̄ ̄✤
(阿部side)
佐久間「 阿部ちゃん……もうすぐだね。 」
皆が寝静まった夜更け
地下の研究室に佐久間の楽しげな声が響く
機械的な明かりに照らされた彼の顔は、どこか狂気じみているように感じられた
阿部「 あぁ………、佐久間顔色悪くないか? 」
佐久間「 え?あぁ……最近ちょっと体力落ちたかも。 」
そうやって苦しそうに笑う佐久間
最近はあの例の女が来たせいで、体を酷使しているのだろう
……佐久間は、俺の "モノ" なのに
阿部「 血液、いるか? 」
佐久間「 ううん、大丈夫。Aちゃんに貰うから。 」
阿部「 人間に……慣れたんだな? 」
そうやって寂しそうに聞くと
佐久間は心底驚いた顔をして言葉を発する
佐久間「 何言ってるの〜? 」
どこが明るげで、だけど掴みどころのないテンポ
このリズム感
俺の求めていた最高傑作
佐久間「 人間は利用するもんでしょ?阿部ちゃんが教えてくれたんじゃん! 」
あぁ佐久間
それだよ、それ
お前は間違っていない
お前だけは、使い魔として優秀なんだ
阿部「 そう言えばそうだったなぁ…… 」
佐久間「 大丈夫だよ、俺に任せて。 」
そうやって俺の手をぎゅっと握りしめてくれる佐久間に、目一杯の愛情を注ぎたい
佐久間「 阿部ちゃんの願いは絶対に俺が叶えてあげるから。 」
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FON(プロフ) - 如月ヨシノ。さん» 優しいお言葉をありがとうございます;_;ただいま移行しましたので後半戦も宜しくお願いします! (2020年9月14日 12時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
如月ヨシノ。(プロフ) - 新作いそがなくても大丈夫ですよ!FONさんのペースで頑張ってください! (2020年8月30日 7時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - aoiさん» コメントありがとうございます(^^)わぁ嬉しいです!!後半戦も楽しんで頂けるように頑張りますので移行後も宜しくお願いします! (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - 蕾華さん» コメントありがとうございます(^^)えーんそんなこと言っていただけて光栄です;_;これからもお互いに執筆活動頑張りましょうね!移行後も宜しくお願いします! (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - 如月ヨシノ。さん» コメントありがとうございます(^^)そんなこと言っていただけて嬉しい限りです!これからもお互いに執筆活動頑張りましょうね;_;! (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:FON | 作成日時:2020年4月21日 12時