『 体液 』 ページ22
*
(樹side)
絶体絶命
それが今の俺らに良く似合う言葉だろう
定期的に行われている悪魔討伐
その頻度は決して高くない
だからこそ1回1回命懸けで集中していて、周りをよく見ていた………はずだった
宮舘「 ……っ、刀の数が追いつかない、」
涼太の能力は剣を操る程度のもの
だけど、使えるその剣には限りがある
佐久間と違って空間を自由に操ることは出来ないから、涼太はその場にある剣類しか動かせない
つまり、剣が底をついたら最後
俺らの負けが決定する
負けというのはイコールで死を意味していて、だからこの討伐は命懸けなんだ
悪魔へと向かった無数の剣は、悪魔の体を貫き、そしてバラバラに折れる
その周りには避けた悪魔、そして増え続ける悪魔が存在していて
四方八方塞がれた俺らは、死と隣り合わせ
渡辺「 今、魔法陣を描いているから…… 」
翔太の魔法陣のおかげで一時的に攻撃は凌いでいる
いつもなら、この連携プレーでどうにかなるのに……
最近は悪魔が増えすぎていた
理由なんて分からない
そもそも悪魔の発生理由が分からない以上、減らす対策を取ろうにも手の施しようがないんだ
樹「 今、大我に応援を頼んだ……翔太、まだ耐えられそうか？ 」
軍勢には不安な顔が現れる
実際、悪魔によって死んだ人なんて疫病なんかよりもだいぶ居る
それくらい悪魔は俺らにとって悪であり脅威
翔太の魔力が切れたら、もう……
翔太「 …っ、まだ何とか…、 」
その声が段々と弱々しくなった
樹「 ……っ、涼太！一旦攻撃は中止だ、守備に全力を注げ！ 」
涼太「 分かりました。 」
俺の声を聞いた涼太が翔太の肩に手を置く
使い魔は、一体ずつ能力が決まっているため攻撃属性の使い魔は守備魔法を使うことが出来ない
その為、魔力の受け渡しといって
使い魔同士で己の今ある魔力を渡すことかできる
現に今、涼太は守備に全力を注ぐため、翔太に魔力を託してくれていた
樹「 ……大我、 」
早く来てくれ………
頼む、
願うことしかできない無力な人間
聞こえたのは、あの脳天気なあいつの声だった
佐久間「 にゃはは、本当に囲まれちゃってんジャーン。 」
*
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FON(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» 優しいお言葉をありがとうございます；＿；ただいま移行しましたので後半戦も宜しくお願いします！ (2020年9月14日 12時) (
レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 新作いそがなくても大丈夫ですよ！FONさんのペースで頑張ってください！ (2020年8月30日 7時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - aoiさん» コメントありがとうございます(^^)わぁ嬉しいです！！後半戦も楽しんで頂けるように頑張りますので移行後も宜しくお願いします！ (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - 蕾華さん» コメントありがとうございます(^^)えーんそんなこと言っていただけて光栄です；＿；これからもお互いに執筆活動頑張りましょうね！移行後も宜しくお願いします！ (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» コメントありがとうございます(^^)そんなこと言っていただけて嬉しい限りです！これからもお互いに執筆活動頑張りましょうね；＿；！ (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FON
| 作成日時：2020年4月21日 12時
