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「 佐久間!!! 」
急いで庭へと走り出すと
その声に反応するかのように、のそりと動く人影
佐久間「 にゃ〜?今、お菓子タイムなんだけど〜 」
大我様の話を聞いて、私は急いで佐久間を呼びに行った
樹さんの応戦に向かうけれど、大我様の軍隊だけだと不安らしく
佐久間を呼んできて欲しいと頼まれてしまった
相変わらず木の上でゆっくりしている
でもまだ城内にいるだけマシだ
「 そんな事より大変! 樹さんの軍隊が大勢の悪魔に囲われて大変だって、 」
佐久間「 で? 」
「 いや、で?って……助けに行かないと、 」
こんな切羽詰まっている時に、何を言っているのかと思うが
彼はいたって真面目な顔をしている
佐久間「 それ俺が行く必要あるの? 」
軽く返事をして、すぐに目線を逸らす佐久間
仲間が大変だっていうのに……こいつは、何でそんな余裕そうに……
怒りで震える拳をどうにか抑える
だけど佐久間の口は止まらない
佐久間「 別にいいじゃん。そのまま死んじゃえば。 」
「 ……っ、佐久間、あんた」
私が思わず怒鳴ろうとしたちょうどその時、
高地「 佐久間〜沢山戦えるぞ?山ほど強い悪魔がいるらしいぞ?戦わないと損じゃね? 」
やって来たのは、料理人の高地さん
突然の登場に戸惑う私にそっち近付き
そして、私の耳元でこそっと
高地「 あいつは無理に連れ出すよりこうやった方が行きやすい。 」
そう耳打ちをした
半信半疑だったが、確かに
佐久間は先程よりも嬉しそうな顔をしている
佐久間「 にゃ〜!思う存分暴れていいのなら、行くよ! 」
高地「 いいよ、だから行くぞ。 」
やっぱり何年もお城に居た人は佐久間の扱いがよく分かっている
だけど仮契約を結んだのは私なわけで
私にこんな面倒な奴の扱いが上手くいくのか心配だ
佐久間「 任せて! 」
でもとりあえずは一安心
そう思って、城の中への戻ろうとすると
佐久間に手首を掴まれた
佐久間「 どこ行くの? 」
「 え?いや、私は城内に……。 」
そしてぐいっと、私が向かおうとしていた反対方向に腕がひっぱられる
佐久間「 仮だけど契約中なんだから、お姉さんも行くよ? 」
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FON(プロフ) - 如月ヨシノ。さん» 優しいお言葉をありがとうございます;_;ただいま移行しましたので後半戦も宜しくお願いします! (2020年9月14日 12時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
如月ヨシノ。(プロフ) - 新作いそがなくても大丈夫ですよ!FONさんのペースで頑張ってください! (2020年8月30日 7時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - aoiさん» コメントありがとうございます(^^)わぁ嬉しいです!!後半戦も楽しんで頂けるように頑張りますので移行後も宜しくお願いします! (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - 蕾華さん» コメントありがとうございます(^^)えーんそんなこと言っていただけて光栄です;_;これからもお互いに執筆活動頑張りましょうね!移行後も宜しくお願いします! (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - 如月ヨシノ。さん» コメントありがとうございます(^^)そんなこと言っていただけて嬉しい限りです!これからもお互いに執筆活動頑張りましょうね;_;! (2020年8月27日 23時) (レス) id: 916dce426a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:FON | 作成日時:2020年4月21日 12時