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それは突然、脳の奥深くから聞こえてきた声
「ぇ?」
向井「?どないしたん?」
向井さんは首を傾げている
……この声、私にしか聞こえていないの?
?「西の国に滞在して。話はそれから。」
一方的に語りかけてくる声は、そのままぶちっと途切れた
……ジェシーさんではない
とても若い青年の声だった気がする
まさかこちらの世界の時の使者……?
?『 もう帰っちゃうんだ。お姉さんばいばーーい! 』
?『 またおいでー! 』
いや絶対にそうだ
私がこっちの世界から現実世界へ帰る時にも同じような声が聞こえた気がする
これがこちら側の時の使者なら、言うことを聞いておいて損は無い
向井「とりあえず……城行こか?」
私に手を差し伸べてくれる向井さん
西の国……ってここのことだよなぁ
そういえば、
樹『また、町で不審な動きをしておりまして。服装から察するに……西の国の者かと。』
私が大奥に捕らえられた時、樹さんが言っていた
服装は確かに似てる
「はいっ、お願いします!」
ひとまず向かった方が良さそうだと判断した
私の頷きに嬉しそうに笑った向井さんは、おもむろに指を鳴らす
すると突然目の前に大きい車が出現した
まるで夢みたいな出来事だけどもう驚かない
……その乗り物は、一般的な車のフォルムをしているけど…タイヤがない
これは一体?
困惑している私を見て、向井さんは戸惑ったように笑う
向井「初めて見るん?……まぁ北の国は和を重視するからな〜北斗くんはこういうの嫌いやねんなぁ笑」
北の国は現実世界で言うと、戦国時代から江戸時代のような雰囲気だった
確かにお城も、大我様と違ってザ・城って感じだったしな
向井「ほら、乗りぃや」
促されて中に入る
運転手もいなくて横並び、ふたりで座った
本来ハンドルがあるべき場所には何も無くて、硬直している私を見て向井さんが笑いながら説明してくださる
向井「これはな〜人工知能っちゅうのが搭載されとるから目的地まで自動で行ってくれんねん!ほな、西の城までよろしゅう」
向井さんの言葉に反応したかのように、乗り物は空を飛んだ
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つむぎ(プロフ) - 全部一気に読みましたが、(名前を伏せて)本に出来そう!って思うくらい面白かったです! (2021年1月11日 22時) (レス) id: 24a1a39c35 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - 一気に読ませていただきました!面白かったです。 (2020年6月14日 0時) (レス) id: 87b41f44b5 (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - とても面白かったです!最後までずっと、楽しませて頂きましたいただきました!ありがとうございました!! (2020年4月8日 8時) (レス) id: 57a5053d23 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます。ずっと楽しんで読んでいたので少し悲しいです。ストーリーの最後の展開が最高でした! (2020年4月7日 18時) (レス) id: 220040772f (このIDを非表示/違反報告)
ナミヲの家のあろさうるす - 完結おめでとうございます!ひたすら裏のお話は少し苦手だったので、飛ばし飛ばし読んでいたのですが、やっぱりお話がとても面白いです!ストーリーが毎回神がかってます!これからも頑張ってくださいね〜 (2020年4月6日 17時) (レス) id: 2e27670cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:FON | 作成日時:2020年3月18日 14時