≠ ぱられる 2

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その不敵な笑み
彼が今日私会いに来た本当の理由は、こっちだと瞬時に悟る



ラウール「まぁきっと……近いうちに僕の言葉の意味は分かると思うよ。さぁ頑張って？」



それだけ言うとまた彼は消えてしまった
神出鬼没とは正にこのことだろう

だけど……同じ顔？
確かにこちらの世界にも私と同じような人がいるのは分かっている
まだ出会っていないだけで
これから何かが起こるのだろうか

その言葉がどうにも引っかかり、今夜は眠れそうになかった




￣￣￣
￣￣
￣




深澤「もう最終日かぁ〜寂しいな？」

岩本「3日間ご苦労さん。」







3日目の朝

だいぶ親しくなれたおふたりが悲しそうに言ってくださるから、私まで少し涙ぐんでしまう









岩本「お嬢さんのことはだいぶ信用したし……まぁまだぱられるわーるど？とやらは理解が出来ないけれど、それでもその集合場所には向かってみるよ。詳細が分かったら教えてくれ」



「、！ありがとうございます！」









岩本さんの思わぬ承諾に、返事をする声が上擦る









岩本「まぁ後は……これから宮舘軍にも行くのだろう？あそこに当日は軍を要請しないことを伝えて欲しいくらいかな。戦争になりかねないから。」








東の領地は、まだ争いが続いていた

それでも来てくださるという岩本さんは、相当懐が広いと言えるだろう










「…分かりました、任せてください」

深澤「さぁ、西の国がお迎えに来ているよ？いってらっしゃい！」









深澤さんが目を向ける方には、向井さんと……そして目黒さんが立っていた









「お世話になりました」









頭を下げて、その門を出る

目黒さんにまた睨まれている気がするけれど、どうにか耐えなくては







目黒「………岩本軍にも上手く取り入ったようだな。」






私にしか聞こえない声でぼそっと囁かれる
彼はまだ私を信用していない











向井「Aちゃんおかえりー！さぁ戻ろうか！次は、宮舘くんのお城やで！」







それでも私には向井さんがいてくださる
岩本さんと深澤さんも味方だ









あと少し
あと少しで、みんなを救えるはずだから









待っていてね、みんな









…

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