≠ ぱられる 2

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佐久間「へ〜〜めちゃくちゃ雰囲気あるね！」

阿部「幽霊なんて非科学的だけどな。」









怖い怖いと口々に言うみんなを引き連れてトンネルの中に入る

状況はあの時と同じ









向井「てるにぃ震えすぎや、笑」

目黒「俺がついているから大丈夫っすよ。」

岩本「はぁまじ後悔、来たことめちゃくちゃ後悔してる」

深澤「いや今回の目的幽霊じゃないからね。」









声が聞こえるだけで安心する
前回はトンネルの中で突然仲間がいなくなったいたから





でも大丈夫、今回はみんな手を繋いでいるから離れる心配はない














……はずだった






「っ、」







渡辺「どうした？」

宮舘「Aちゃん、大丈夫！？」









ふと突然何かに脚を掴まれる感覚がした

私は転倒してしまい、周りと繋いでいた手は離れる








「…ごめん、転んじゃって、」











そう話しかけるが返事が返ってこない


背筋がぞわっとする

人がいる気配がしなかった












「……え、みんな？」







周りに誰もいない

当たりを見回しても、皆のいた形跡が跡形もなく消えていた





本当に一瞬後出来事だった









まずい、あの時と同じことが起こってしまっている……













ジェシー「彼らなら先に向こうの世界に行ったみたいだよ？」









不意に聞こえた声は、あの時のジェシーさん
時の使者と名乗ったハーフ











ジェシー「まさか、本当にあいつら連れてきて異世界に行こうとするとは……君も大人しい顔して意外とやること大胆だね？笑」









いつの間に私の目の前に立っていたのだろうか

気だるそうに頭をかいている高身長の彼


口角はあがっているけど、目の奥は笑っていなかった










「…だって……みんなを助けたいから、」


ジェシー「みんなを助ける？そのために更に犠牲者を出すつもりかい？」








酷く低い声から放たれる冷たいひとこと


分かってる
これが失敗したら、もっと多くの人の存在を消してしまうことになるって




分かっていたけど……あの5人をどうしても救いたかった









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