≠ ぱられる 2

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北斗「A、良かった無事で………本当に良かった………朝起きたらお前がいなくて……怖くて…………本当に、本当に………」








大丈夫ですよ、と背中をさすってその愛を一身に受け止める

触れた温度から北斗様が本当に生きていらっしゃることを実感して、私もほろりと涙が出た

それを微笑ましく眺める樹さんもいる









北斗「…あと、あいつも来たいって言うから呼んである。Aの友達だろう？」









指さす方向には、不安そうな表情の高地が立っていた
良かった、彼も生きている

最後に見た無残な首無しの姿を思い出して、更にほっとしてしまった


北斗様にはあとで沢山話すからと言ってすぐに彼の方へ向かう













高地「本当に良かった……あいつに何かされたのかと、」

「違うの！まず私の話を聞いて？」







この前と同じことが起こっては困る
そう思い、全てを話した





今までの大奥の生活など何から何まで全て
自分が戻ったことも、5人の存在が消えていたことも、新たに8人連れてきたことも


かなり驚いていたけど、高地は全部聞いてきちんと納得してくれたようだった












高地「そっか………それなら良かった？のかな。じゃあもう現実世界に戻る気はないのか？」









そう言われてハッとした


今、現実世界の人たちもパラレルワールドの人たちも皆生きている
全て救えたのなら、もう戻る必要はないんじゃないかって

戻ったらもう北斗様にはお会いできない…


私、戻る必要あるのかな、？











高地「……A？」



「……ううん。私は戻るよ。」













「…私がこの世界にいる限り、また何か起こるのは必然だと思う。だから私は帰るよ。みんなを救ってから。」















事の始まりは私のせいだった

北斗様が自害なさったのも、高地の首がはねられたのも、全部元を辿れば私のせい
樹さんの件だって北斗様が生きていていればきちんと話し合いが出来た可能性がある
大我さんと慎太郎に至っては本当に私のせいだ









全て全て私が関係している

やっぱり向こうの世界の人間が来ていい場所じゃなかったんだ











高地「……分かった、何かあったら協力するからいつでも連絡してこい。俺は俺なりに結構上手くやってんだ、笑」









そう言ってダブルピースをする彼
久しぶりにちゃんと知っている人に会えて心の底から安心した









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