【名探偵コナン】夢色traveler6

traveler248 ページ8

萩原｢まぁ、何はともあれAが無事でよかった。｣





研二さんはそう言うと優しく私を抱きしめた。



最初は”ちょっと！！”って抗議するつもりだったんだけど、抱きしめられてる感触がいつもと少し違ってたのと、さっき哀ちゃんが”ここにいる全員が心配してた”って言われたのを思い出して、研二さんもそのうちの1人だと思ったらなにも言えなくなってしまった。



罪滅ぼしって訳じゃないけれど、今回は大人しくされるがままになっておくことにした。





『大変ご迷惑をお掛けしました。それと、これからも迷惑かけると思います。』





萩原「ん？その心は？｣





『確定ってわけじゃないんだけど、どうやら私ジンとベルモットにお気に入り登録されちゃったみたいで……。』





萩原｢どうしてそうなった！？｣





降谷｢第3者の俺も何となく嫌な予感がしていたのだが……やはりそうか……。｣





零さんが思いっきり眉間に皺を寄せて嫌そうな顔をした。



私、何も悪くないからね？



不可抗力ってやつだからね？





降谷｢あの時は特にツッコまなかったが、ジンに名前で呼ばれてたな。｣




『あれね〜……。あまりにも”お前”とか、”女”って呼び方するから”ちゃんとした名前があるんですけど！？”って抗議したらなんの躊躇いもなく”A”呼びされたんだよ。』





伊達｢それで、すんなり了承しちゃう所がAだよな。｣





『航兄さんそれは違う！！断るのが恐怖だったんだよ！！』





ここで急に名前呼びされたことで若干トキめいたからなんて言おうもんならまた怒られる……。



そう思ってしょっちゅう感じてた恐怖を理由にしてしまった……許せ！！



はっきり言って怒られるのが普通に嫌だからだからね！！



私、ドMじゃないんで！！





『何はともあれ、本当に皆さんにはご迷惑をお掛けしました！！仕事もあったハズなのにゴメンなさい。いい歳して迷惑ばっかりかけちゃって、自分が情けないよ……(嘲笑)』





もう少し危機感を持ってれば攫われることはなかったかもしれない。



車の中に引きずり込まれるなんてことにならなかったかもしれない。



考え始めれば自分がもう少し考えて行動してたら回避出来たことがあったと思うと情けなくて仕方がなかった。

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