【名探偵コナン】夢色traveler6

traveler282 ページ43

『たこ焼き、お好み焼きは絶対行きたい！！』





平次｢どっちも粉もんやんけwwww｣





大阪に遊びに行く予定は後日改めて話そうということになって、そのあとは大して中身のない雑談ばっかりしていたら、時間が過ぎるのはあっという間で和葉ちゃんと平次くんは今日はこのまま東京に泊まって明日には大阪に帰ってしまうようだ。



お見送りには行けないからここで最後の挨拶までしておいた。



具合が悪いとかそういう理由で入院してるわけじゃない私はその間、暇を持て余すんじゃないだろうかと思っていたのだが、その思いとは裏腹に誰かしら必ずこの病室に訪れてきてくれたので有難いことに暇を持て余すどころじゃなかった。



みんなうまい具合に空いた時間とかを利用して会いに来てくれたから有難くて仕方なかった。



そんな入院期間ももうすぐ終了する。



お陰様で短く感じたよ。



陣平さんにも言われたけど大変なのは退院した後だろうな。



確かに利き手じゃないとはいえ片手が使えないのはかなり不便だと思う。



一人暮らしやって行けるかな？



病院はすっかり消灯時間を過ぎていた。



別に緊張とか楽しみにしてることとかがあるわけじゃないのに珍しく私は眠れないでいた。



一応いつ眠気が襲ってきてもいいように病室の電気は全部消している。



その為、カーテンの隙間から月明かりが差してるのがよく見える。





『(こんなに寝つきが悪いのは久しぶりだな……。朝起きれなくなっちゃうから早く寝たいんだけどなぁ〜。)』





暗い部屋の中でぼんやりそんなことを考えていると突然カーテンが風を受けてフワリと舞った。



そのせいでさっきよりも部屋に月明かり差し込む。



一体何が起こったのだろうと目をパチクリさせていると現れたのは月明かりを受けて妖艶な笑みを浮かべる皆さんおなじみ、怪盗キッドだった。



2回目の登場おめでとうございます。



そして、何故こんな所に？



あと、なぜ入ることが出来た？





キッド｢うおっ！本当に怪我してんじゃねぇか。｣





『なんで知ってんの？つか、なんで私がここに居るって知ってる？どうやって入った？』





キッド｢落ち着け。そんな怒涛に聞かれてもいっぺんには答えられねぇよ。｣





今回は甘いセリフを一言も吐くことなく登場か。



よく分かっているじゃないか。

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