【名探偵コナン】夢色traveler6

traveler271 ページ31

心無しかAの顔色はあまり良くない。



念の為脈を測ってみると一応まだ正常に動いてはいるが、ちょっと脈打ちが弱いかもしれない。





伊達｢Aを早く助け出すって言ったよな？タイムリミットはもう少ないみたいだぞ。｣





伊達が階段の方に顔を覗かせて言った。





松田｢どういうことだ？｣





伊達｢上の火がコッチに回り出した。少しばかり火が見える。ちんたらしてると火に飲まれるぞ。｣





萩原｢それってヤバくね！？下に火が回ってきたってことは上はもう侵入できないほどの火の海って事だろ？確かに火の手が回るのもヤバいけど、その前に建物が崩れる可能性がすげぇ上がってるって事じゃねぇか！！｣





沖矢｢焦る要素が二重で襲ってきましたね。｣





火の手が回れば回るほど建物が侵食され脆くなっていく。



そうすると建物は原型をとどめて居られなくなり時期に崩壊を始める。



建物が崩壊したらAの救出どころか全員生き埋めになりTHE ENDだな。



そんなオチにしてたまるかよ！！



絶対Aは助ける！！



俺達も生きて帰る！！





伊達｢もう、手段は選んでられねぇ！！松田、それと今は沖矢か！？下から瓦礫持ち上げて少しでも隙間を作るぞ。そうしたら萩原！！ちょっと手荒だが、Aを引っ張り出してくれ！！｣





松田｢よしきた！！｣





沖矢｢任せてください！！｣





萩原｢1回で引っ張り出す！！｣





伊達｢行くぞ！！せーのっ！！｣





ここにいる全員鍛えてはいるから人並みより力はある。



伊達は降谷の後に続くゴリラだし、沖矢もFBIで、あの降谷と渡り合えるやつだ。



そこに松田が加われば微力ながらも一般人よりマシだ。



3人が同時に力を入れれば瓦礫はゆっくり浮いて行った。



俺はすかさずAの脇下に腕を通して引っ張る。





萩原｢もう少し上げられるか！？足が引っかかってるみたいだ！！｣





松田｢マジか……クソがぁぁぁぁぁ！！｣





伊達｢オラァァァァァ！！火事場の馬鹿力だ！！｣





また少し浮いたが足が抜ける気がしない。





萩原｢悪い！！その状態で10秒キープしろ！！｣





俺はこいつらを信じておもむろに瓦礫下に手を突っ込んだ。



Aの足を捉えて引っ掛かりを外す。





松田｢萩原ぁぁぁぁ！！急げ！！もうもたねぇ！！｣





萩原｢行ける！！｣





すかさず抱え直して引っ張るとすんなり出すことが出来た。





萩原｢よし！！もういいぞ！！｣

traveler272＋お知らせ→←traveler270

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す