パーティー！（緑・紫） (ページ27)

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忠義くんはフルーツと生クリームを持ってきて、
「俺はこれー」
そのあと香奈ちゃんのお土産の練りきりを大事そうに持ってきた。

「クレープ焼いてて、コーヒーでええ？」
いんか頷く。
「やけど本物のバリスタにコーヒー出すん緊張するわ！淹れるんは機械やけど！」
そしてみんな爆笑。

クレープ屋さんが使うあの竹とんぼみたいなのはないから、お玉の底で丸くしてくけど、あんなに綺麗に薄くはならなくて。

「手づくり感。」
村上さんめっちゃ笑ってる。
『それがいいんです！』
張り合ってみたけど、それも面白くて笑っちゃう。

焼けた生地に、生クリームとキウイとパイナップルを入れてみた。
香奈ちゃんは生クリームとバナナとチョコレートの王道みたいなやつ。
バナナ苦手なんだよね、ぬちゃってするのが。

「香奈おれもそれ食べたい」

村上さん香奈に甘えまくってる。
意外な一面をたくさん見たな、今日１日で。

香奈ちゃんが焼く生地は私が焼くより薄くて綺麗で、やっぱり器用さが桁違いだなって思ったよ。。

忠義くんは緑茶入れてきて練りきりを食べてる。

「いつ食べても美味いなーここのは。」
『一口ちょうだい？』
「ん、」

わぁ、、すごい。
あんこがとろける！

世の中には美味しいスイーツが溢れてるんだなぁ。

『こんな美味しいの食べたことない！』
「ふは！大袈裟やなぁ、また今度買ってきたるわ。」

クレープをまた焼いて、生クリームにブルーベリー。

『明日体重増えてそう。』
「たしかに。」
香奈ちゃんと一緒にせつなくなるけど、こんな幸せな時間なんだし、まあいっかって。

村上さんはお酒のあてがほしいのか、フルーツをそのまま食べてる。
忠義くんも釣られて一緒にフルーツ食べてて。

時計にちらっと目をやると、
あとすこしで今日が終わる時間だった。