パーティー！（緑・紫） (ページ24)

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「香奈、仕事の方はどんななん？」
すんごい無理して無難な会話する。

「やるだけやったかなぁ。あとはもう腹くくるしかないってやつかな。」

「あんま頑張りすぎたらあかんで？
身体壊したら意味ないんやから。」

このほっそい身体にいろんなもん背負って仕事に取り組む姿が、昔のすばるや亮に重なる。
俺が気づいてやらなアカン。

「オーナーになったらまた店行こうかな」
「え、やだよ」
「なんでぇ！」
「緊張してバレそう」
「なんやそれ。笑」

そんなこと言われたら行けないやん。
やっぱり家にサイフォンとエスプレッソマシン買ったろ。

『そっかぁ。香奈ちゃん、もうすぐ引継ぎ？』

お好み焼の生地とお玉持ったAちゃんと、豚バラとソースもったタツが戻ってきた。

「9月から。あとちょっとだねー、やば。」
「香奈ちゃんお店のオーナーになるんやろ？すごい出世やなぁ！」
『香奈ちゃんが働いてる姿の写真とって村上さんに奥ってあげますよ！』
「連写で頼むな！」
「ストーカーやんそれ！」

「でもなんというか、自分の人生が一気に動き出した感が怖いんですよ」

タツがホップレートに生地を流し込んでいく。
ちょっと困った顔した香奈。

「どんでん返しとか、急激に落下とか、そーゆーのが待ってそう。この先。」

『そうだね、ちょっとわかるなぁ』

「信ちゃん、ちゃんと見といたらなあかんで？」

『私も支える！香奈ちゃん！』

ありがとうって曖昧に笑う香奈。