サマー・ヌード（赤）

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『すばる！見て！きた！』


「うわ、、」



オレンジに侵食されていく薄紫
白い太陽が少しずつ空へ上ってく



『壮大だね』

「せやな。」







「A」

『なに』

「連れて帰ってええか」

『なにを？』

「お前やボケ」

『ボケって言った！』

「うるさいわ、」

『名前呼んでくれたから、いいよ』

「連れて帰ったら抱くけど」

『うわー、あからさま』

「通報せん？」

『内容によるかな』

「寝てへんからなー、通報されるかもしれんな」

『寝てないのはおんなじだからねー、頑張ってよ』

「おっさんやねんもん」

『じゃあ家帰る。近いし』

それは困るわ。

「アカン。帰さん。」

『じゃあ電車で寝る？』

「ええ考えやん、採用」

『ホテルじゃだめなの？』

「いややわ誰かもヤってるベッドでお前抱くんとか。」

『え、以外と紳士』

「大人やからな。」

『ふふっ。』




すくっと立ち上がって、海岸線に繋がる階段をおりていくA
そのまま座り続ける俺。


砂浜におりたAは靴脱いで裸足で波打ち際を歩き始めた

ワンピースの裾が濡れないように持ち上げて、そこから覗く白いふくらはぎが水に照らされて光って見える。

温い風に揺らされる袖は、昨日聞いた歌詞みたいや。

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