8/4、真夜中、your ページ27
「日の出まであと3時間くらいやから、好きにしとけ」
なんもしないのか、、な？
『すばるは？』
「俺はここで寝るからお前ベッド使え」
すばるはソフィアの真ん中にどっすんて座ってたばこ吸い始めるし。
『ありがとう』
ひとまず汗流したいからシャワーして、ワンピース乾かしたいしバスローブでしょうがない。
髪乾かすのもめんどくさい。
『ねえすばる』
聞いてみたいことがある。
すばるみたいな人しか行き着かないだろう思考を。
『すごい仕事してて
そんな中でも普通の生活は止まらないで進んでて
恋したりもしたでしょ？
どうしようもなく楽しかったり
どうしようもなく悲しかったり
そういう感情って25歳より38歳のほうが多く知ってるでしょ？
やっぱり年をとったほうが自由？』
「俺は･･天国も地獄も、経験はしたやろうけど」
「一人で大人になったわけやない」
そう言ったすばるの表情かあまりにも優しくてびっくりした。
「お前があそこでステージに出した頃から一人でやってきたなら
俺よりお前のほうが大人や。俺まだ一人２年目やし。
お前もう7年くらいやろ、センパイ。」
『・・・・やっぱり夏は』
『地獄の始まり、じゃん』
夏の恋はダメなんだよ
続かない。すぐに消えちゃう。余韻すら残さずに。
むかしどこかで聞いたんだ
飛び込むな
浅いプールと
夏の恋
ほんとそれかもしれない。
このまます ばるを好きになっちゃったら、きっと行き先は地獄一択。
『すばる、』
「ん？」
『海は始まりの場所なんだよ』
『海みてると怖くなるじゃん、飲み込まれそうで。大きくて広い、自分とは真逆。でも波の音はお母さんのお腹の中の音らしいし。』
『すばるは怖いものないの？』
私はこのあとすばると会えなくなるのが、怖いよ
すばるを好きになっちゃうのが、怖い。
『波が弾けて水が飛び散って、自由が生まれるんだよ、見に行こ、それ』
だけど、見たい。
す ばると夏の朝にキラキラした海を見たいの。
めちゃめちゃな私の頭のなかを、す ばるならきっとわかってくれるでしょ？
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アイハ(プロフ) - 8七色8さん» はじめまして、七色さま！コメントありがとうございます！とっても嬉しいです♪またこの２人はこの先ちょっと出てくることがありますので(まだアップは先になりそうですが…)お楽しみいただけたら嬉しいです！ (2020年10月4日 21時) (
レス) id: 6e77fc1940 (このIDを非表示/違反報告)
8七色8(プロフ) - 面白かったです、続きが読みなくなるくらい (2020年10月4日 17時) (レス) id: aedfceb73f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイハ | 作成日時：2020年7月20日 21時
