大丈夫、キミが好きだよ。#2【orange】 (ページ49)

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独り占めしたい

それだけが私の感情

隆平は私のモノ

大「マルちゃんが、Aちゃんに悪い虫がつかへんようにってするのと違うん？」

「…どうだろう」

どうなんだろう

「隆平は私を守ろうとしてくれる」

大「うん、せやな」

「私は隆平を守るためじゃなくて、自分だけのものにしようとしてるよ」

せやなぁ、と言ってはガックシと頭を下げる大倉くん

難しい問題に直面してるね私たち

大「せや、Aちゃんは俺のこと好き？」

「え？好きだよ」

大「マルちゃんは？」

「もちろん好き」

大「俺とキスできる？」

「げ、絶対むり」

大「ひどぉ…。じゃあマルちゃんなら？」

「隆平は…」

そう言えばあの日

まるで磁石のようにくっついた2人の唇

隆平は

思い出すと胸がギュッとなる

もちろんあれがファーストキスってわけじゃないけどさ

でも、昔のファーストキスよりも覚えてる

「できる」

大「それはさ、もう好きだよ。恋とか愛とかの好き。Aちゃんの表情でわかる」

自慢げに笑う大倉くん

なんであなたがいちばん楽しそうなのか

大「おにいさんを好きな頃の気持ちと比べてみ」

「…全然ちがう。のは、ずっと理解してる」

大「あとはAちゃんがいつ打ち明けるかやで。きっとマルちゃんは勘違いしとるから」

窓の外を見る

たまたま、リュカちゃんが目に入った

リュカちゃんも私に気付いて

小さく頭を下げるとまっすぐ私を見つめた