大丈夫、キミが好きだよ。#2【orange】 (ページ47)

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大「…俺が何言いたいか分かるよな」

教室の掃除当番の隆平を待っている時間

大倉くんに引っ張られ

連れていかれた先は端っこの空き教室

「分かります」

大「何や言うてみ」

「本当に隆平を好きか聞きたいんでしょ」

大「せや、さすがのAちゃんでもマルちゃん弄ぶのは許されへんからな。マルちゃんの気持ちは考えての結果？」

隆平の気持ち

リュカちゃんもそんなような事を言ってたっけ

「わかってる。と、思う」

大「Aちゃんはほんまにこれでええの？」

「…大倉くんはさ」

窓のふちに腰をかける

太陽の日差しが背中に刺さって暑い

ん？とこっちを向く大倉くんも

眩しそうに目を細めた

「大倉くんは好きになっちゃいけない人を好きになったことある？」

日陰を探す大倉くんが動きを止める

「好き嫌いは別として、恋とか愛とか別にして、手放したくない相手に出会ったことある？」

大「…ない…けど…それって」

「私はね、隆平がそうなの」

好きが何かわからないけど

恋が何かわからないけど