大丈夫、キミが好きだよ。#2【orange】 (ページ18)

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大倉くんを黙らせるために友達が用意したカレーライス

それを頬張る直前

大倉くんの横を走り抜けて行った女の子

『A先輩なんか…先輩の思ってるような女の人じゃない』

それだけ吐き捨てて

あれから場は凍りついたまま

大「何？あの子。めっちゃぶつかられたんやけど」

「……あの子は悪くないよ。隆平が悪い」

丸「やって、本当のことも嘘のことも言えへんやんか」

気まずそうにご飯を食べるお客さん達

カレーをおかわりする大倉くん

『隆平らしくないじゃん』

クラスメイトも隆平の態度にはビックリしているようだった

『ほんとに、優しいが取り柄の丸山くんが』

丸「…ごめんなぁ、みんな。ほらせっかくの学祭やし楽しも！な！」

隆平の引きつった笑顔

そんなんじゃみんな盛り上がれるわけないじゃん

クラスメイトもお客さんもムリに声を出して笑ってはいるが、気まずそうで

大「…てゆーかさ、あの子の言うてたAなんかっての、何なん」

隆平に聞こえないように
極めて小さな声で問いかけてくる大倉くん

「わからない」

なんだろう

こわい