8人は365日家族(∞)PART8

・ ページ31

錦戸side





ダンスレッスン中



マルが考えた振り付けやからマルに教わる





丸「誰で〜も良い訳ないよ〜♪」ﾌﾘﾌﾘ



渋「左からやな？」



丸「右から！笑」



横「次何やったっけ、次。」



村「アレやん手をコレしてやな…」



横「説明分かりづらい!!」





いや、もう。



年上は放置して先進もうや、熊を除いて年下は全部覚えてんねん。





大「マルちゃん面倒なフリ入れんなってぇ〜」



安「おーくら、俺が教えてあげるからやるでー。」





何となくペアというかグループみたいなん結成されて、

俺は余り者同士Aとペア。





錦「Aっ？」



「ん？」



錦「どないしてん、しかめっ面して。笑」



「難しな！ 思て！」





こんなんダンスが好きなAにとったら朝飯前やん



何て思いながらAの後ろ姿を眺める



あ、やけど何か足の使い方ヘタクソ。





錦「っていうか…」



「…っ」





必死過ぎんねん、誤魔化し方が。



せやから普通に見てたら気付かへんねんな



声を掛けようと思った時にはAの身体が傾いとって、





錦「Aっ!!!」





ﾄﾞﾀｯ





間に合わへんかった。





「「！？」」



「…いっ………」



錦「見せろ」ｶﾞﾊﾞｯ



村「何やどないしt………ぅわ」



横「おまっ、足腫れとるやんかっ。」





ズボンで隠れて見えへんかった足首は、

真っ赤に腫れてパンパンやった。





安「ちょ、とりあえず治療せな。」



錦「俺が行くから、皆練習しとって。」



大「いやでも「暇やから！」錦



丸「え？」



錦「マルは3人教えとるし、章ちゃんは大倉に教えとるし。

俺は暇やから

…っていうか、我儘やけど俺が行きたいねん。」





皆がAを心配するのは良う分かる



でも何か、使命感みたいなん感じてん。



俺が何とかせなあかんって





渋「亮………じゃ、頼むな。」



錦「…ありがとう」





痛みに耐えて目を瞑るAをおぶる



確か救護室みたいなんあった気ぃする





錦「どこやったっけなぁ…

こーゆー場合は……RICE治療やったっけ………」





救護室を探しつつ得意の英語力でRICEを考える





錦「RはRESTで安静、IはICEで冷やす。

CとEは…英語分からんけど圧迫と何やったっけ………」



「りょ……ちゃ……」



錦「ん？ もうすぐつくから頑張れ！」



「いだい」ｽﾞﾋﾞｯ




ぐずぐずくぐもった辛そうな声が聴こえる



いつから我慢しててん…

・→←打ち合わせ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す