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六十九※ ページ19

酷い雑音と金切り声、怒号、呻き声、


近いのか遠いのか分からぬような距離で聞こえてくる。
思うことは無いといえばないしあると言えばある。曖昧な感情が混ざりあって気持ちが悪い。




酷い夢を見た

全てがぐちゃぐちゃだった大人も子どもも、自然さえも
ぐちゃぐちゃに混ざりあっていた。これがこの本丸のもしもの未来だったと言うのか


ここの審神者は死への恐怖でおかしくなってしまったのか...
であればここの者達にした所業は延命のためか、


して、この状況をどう切り抜けよう。三日月宗近殿の気配がするのだが
今はまだ目を瞑っているからか襲ってくる気配はない、狸寝入りなことは気付いているのだろうな。


「起きているのだろう?人間よ。いや、人間では無いのか?不思議な気配をしている。
気味の悪い。」

『やはり気付いておられたか。それにしても2回目の会話で気味の悪いとは些か失礼であるぞ......して何用だ、おれを斬るのか?今のおれは無防備だぞ。』


体を起こし体勢を立て直して面と向き合うがこちらを凝視したまま動かない
殺気もなく微笑みこちらを見てくるのはこのブラック本丸では不気味で仕方がない。

斬りたいのならばさっさと斬ればいいものを、まぁ斬られたって折れてやる気は無いが


『...まさか用事もなしに来たのではあるまいな?本当に何をしに来たのだ。』


問い掛けても応じず、目の前に居座る月は色の着いた彫刻そのもの。

問い掛けから数分が経ちやっと瞳が動いたかと思うととんでもない発言をした


「いや、なに。じじいの戯れに付き合ってもらおうかと思ってな。」


口角を上げ楽しそうに、不気味に笑う


『....正気か...嫌じゃないのか、あんた。』

「大丈夫じゃないか?それに、そういったこともすると言ったのは貴様であろう。」

『わかった....あんたがそれでいいなら...』


確かに言ったが本当に来るとは思っていなかった
もしかするとほかの子も今後来たりするのだろうか?

遠慮したいが言った手前、引き返せないな...

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(プロフ) - 安仙任さん» ありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2021年2月12日 20時) (レス) id: e634417883 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです!続きを楽しみにしてます!これからも頑張ってください(^^) (2021年2月12日 19時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アパー | 作成日時:2021年1月28日 18時

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