五十二 ページ2
本丸NO.〇〇〇 大広間にて
薬研「大将。紫苑の旦那は?今日帰ってくるんじゃなかったのか?」
薬研の発言で大広間に静寂が訪れる。
まだ紫苑を警戒しているものは少なからずいる。
でも、認めてはいる。皆紫苑が心配なのだ。
蓮「来たよ……昨日の夜」
鶴丸「それは、どういうことだ?奇襲か?」
蓮「ちwちがうよw……しいて言うなら、暫くのお別れかな?
紫苑はね、審神者としてブラック本丸に配属されることになったんだ。
だから、暫くの間会えない。かも」
燭台切「そんな!まだお話全然できていないのに!」
蓮「ごめんね、早く言うべきだったよね。俺も反対したんだけど、
本人が決めたことだから。さ、この話終わり!
紫苑が顔出すまでこの話禁止ね!!ご飯食べよっか!」
−−−−−−−−−−−−−−
山姥(東)「ここが例の本丸のゲートだ。ここに入れば全ては自己責任。
いいな?」
「ああ勿論だ。」
既に澱んでいるのが伝わってくるんだが?話に聞いた通り厄介だな。
それに目と耳があまり役に立たん。気をつけていこう。
「それじゃ、行ってくる。」
山姥(東)「生きろよ。絶対に。」
「……どーだかな。」
門を開け、本丸にはいる。
これは.....鶴丸国永殿ではないが、驚いたな。
汚い。障子や壁、床には血が付着しているし、何より
その、うん、あるな。ブラック本丸特有の白いの。
掃除はしていないようだ。
気配からするとあそこが大広間か?挨拶しに行こうか
それにしても、出迎えなしとは珍しい。
刀かなにか飛んでくるとはおも....あぶないな。
落とし穴はあったな。鶴丸国永殿は元気かもしれない。
しかも底は深い上に刃物が沢山置いてある……
これは確実に殺しに来てるな。まぁブラック本丸だからなぁ。当たり前か
あー、明らかな殺気が。まぁ普通は落とし穴にはまるだろうからな。
ちらっと見えたが虫が集っているところがあった。まぁそういうことだ。
「スゥ……失礼する」
勢いよく障子を開け放つ。案の定刀が飛んできた。刃こぼれが酷い。
持っているおれで弾くつもりだったが、折れてしまう可能性がある。
折れぬよう、優しく触れる。掌に傷はつくがそんなこと気にならない。
「ここの本丸に配属になった...あー、
あなたたちは宜しくするつもりは無いだろうが、よろしく頼む。」
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翔(プロフ) - 安仙任さん» ありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2021年2月12日 20時) (レス) id: e634417883 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - とても面白いです!続きを楽しみにしてます!これからも頑張ってください(^^) (2021年2月12日 19時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アパー | 作成日時:2021年1月28日 18時