二十一 ページ23
一瞬凄まじい悪寒がして、驚いた私は後ろへと飛び退いた。
タカ丸「あ、ごめん……髪触られるの嫌だった?」
『え?……ああ、ごめんなさい。一瞬凄い寒気がしたもので……風邪でもひいたのかもしれません』
タカ丸「ホントにごめんね」
『大丈夫です、気になさらないでください。そうだ!元髪結いさんなら今度私の髪も結ってもらいたいです。今は急いでいるので……それではまた』
私は火薬委員会に別れを告げると、また別の委員会がいる場所へと走っていった。
_____
【No side】
三郎次「タカ丸さん……やっちゃいましたね」
タカ丸「やっぱり、髪触られるの嫌だったのかなぁ……」
伊助「前に久々知先輩に教えてもらったんですけど、A先輩って自身の髪色について言われると、様子がおかしくなっちゃうんですって」
兵助「ああ。昔それでちょっとした事件が起きたこともあったから……先輩の髪について話す時は、絶対に色について言わないこと。特にタカ丸さん」
タカ丸「わかったよ、今後気をつけるね」
_____
【主side】
『只今戻りました』
三木「あ!おかえりなさいA先輩」
私は各委員会を見て回ってどの委員会がどんな方法で予算をぶん取ろうとしているのかを調べ、再び安藤先生のお部屋へと戻ってきていた。
文「それで、各委員会はどんな手を使って対抗する気だ?」
『まず問題が無さそうな委員会は火薬と図書。他の委員会は砲弾やら虫やら細菌兵器など、各委員会の特色の強いものを使おうとしていましたね』
文「ああ、なんとなくだが何処の委員会が仕掛けようとしているのか見当がつく」
段々と部屋の外が騒がしくなってきて、戸の隙間から外を覗くと、もうメンバー全員が集まっていた。
三木「会計委員長、各委員会が庭に犇めいています」
三木ヱ門が文次郎に向かってそう言うと、文次郎はぐっと眉間に皺を寄せた。
文「ギンギンギーーン!!燃えよ会計委員会!予算会議と書いて___」
「「「合戦と読む!!!!」」」
会計委員会独特の掛け声が部屋に響いた。
さて、ここからは予算を毟り取ろうとする委員会達をバッサリと切り捨てる無慈悲な鬼にならねばならない。
この予算会議、一体どうなることやら……
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ゆかり(プロフ) - あー、喜八郎と一緒に寝たい人生だった (12月24日 18時) (レス) @page16 id: c2f7bbb147 (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 夢主さん最高 (2023年3月13日 19時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - 面白かったです✨(*`▽´*) (2023年2月22日 0時) (レス) @page50 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 面白かった〜 (2023年2月15日 0時) (レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - お話良かったです、素敵な作品ありがとうございます。 (2022年7月29日 13時) (レス) @page50 id: 5834c2d9fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホシ | 作成日時:2021年12月31日 3時