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13話 ページ15

私が返信するとすぐにつく『既読』の文字。


けど、いつものように彼からの返事はない。




ふと、あの記事を思い出した。




『特徴2、返信が短く、簡潔。』


『特徴5、食事などに誘っても具体的な日時を提示しない。』



ネットの記事に踊らされるなんて、情けない。

そんなのを鵜呑みにしてはいけないことも知ってる。









「…脈ナシなんて、わかってたよ。」






わかってたはず、なのに。







▽▲▽▲▽▲



「…ってだけの話！大したことじゃないでしょ！」




話していて、ひどい自虐心に襲われる。

我ながら情けない。



「…」




モトキくんは私の話を黙って聞いてくれていた。

そんな大層なことじゃない。
こういうことも、私からしたら慣れたものでもあるから。




「昔からそうなんだよねー、不幸体質というかハズレくじを引きがちなの。
今回もあぁ、やっぱなって感じなんだ。
だから、本当に大丈夫。」




そう言って自虐気味に笑い飛ばす。

ここで弱々しく助けを求めるなんてキャラじゃない。
そういうのは、どこかの少女漫画のヒロインがやることだ。



私なんてせいぜい、RPGの勇者の幼なじみの友達くらいにしかなれないんだ。





「その『大丈夫』は本心？」



やっと口を開いたモトキくんがそう問いかける。


そんなこと、聞かないで。


本心なんて、わかってるから。


わかってて、話せないんだから。









「あのさ、見てて辛いんだよね。君のこと。」

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