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家入「正直、私先輩のこと嫌い。」
『え、お別れん時にそれ?』
家入「いいから聞いて。」
『あっはい。』
家入は真顔っぽく、いつもながらの気だるげな表情を見せずにぽつりぽつりと話し始めた。
家入「勿論五条達のことも嫌い、クズだし。
みんな死ににこうとするから。
先輩はそん中でも強くもなくて弱くもない、だから嫌い。」
『貶してどうすんだ。』
家入「1番タヒにに行きやすいってこと、生きるのもタヒぬもの同率で、それでも死んででも呪霊を倒そうとする先輩が大っ嫌いなの。」
『……。』
家入「肝が冷えたよ、足を無くして帰ってきた日も窓と七海と灰原に抱えられて帰ってきた日も。
あんな姿、二度と見たくない。
それに焼肉もまだ、奢って貰ってない。」
『…ははっ、それは生きて帰って来なくちゃな。』
家入「“可愛い後輩の我儘は聞いてやるのが先輩”、でしょ?」
『それが俺の流儀だからね。』
そろそろ時間だ、と立ち上がり家入の頭をポンポンと撫でる。
家入は驚いたように俺を見上げる、影になって見にくいものの少し黒くなった涙跡。
『死ぬなよ、“硝子”。』
家入「…ずっる、」
硝子は泣きそうな顔でそう呟いた。
『あの馬鹿共をよろしく頼むよ。』
家入「分かってるよ。」
俺は硝子を最後に搭乗ロビーから搭乗ゲートへ。
手を振る5人に手を振り返し、そのままゲートをくぐった。
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夜々式(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます!ご期待に応えられるよう、更新頑張ります! (2021年2月9日 22時) (レス) id: 3c8797ae1b (このIDを非表示/違反報告)
あ - これからも頑張って下さい!! (2021年2月9日 22時) (レス) id: f131e78a97 (このIDを非表示/違反報告)
夜々式(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます!修正致しました!<(_ _)> (2021年2月9日 18時) (レス) id: 3c8797ae1b (このIDを非表示/違反報告)
あ - ページでいえば28のところ、ナナミの台詞の名前の表記灰原になってますよー (2021年2月9日 18時) (レス) id: f131e78a97 (このIDを非表示/違反報告)
夜々式(プロフ) - ta0628tm0105さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!<(_ _)> (2021年2月4日 19時) (レス) id: 3c8797ae1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜々式 | 作成日時:2021年1月23日 2時