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コンコン、と無機質な音が廊下に響く。
返事がないのをいいことにドアを開けると布団に包まり蹲った夏油がこちらをじとっと見詰めた。
夏油「…何だい、晩御飯はまだなはずだけど。」
『そう警戒すんなよ、守れなかったこと気にしてんだろ。』
夏油「……。」
『夜蛾センもだけど都合が悪くなると黙り込むの辞めろよな〜。』
どっこいせ、と布団に腰をかけ夏油に寄りかかる。
夏油は抵抗しない、抵抗する気力もない…か。
夏油「先輩は、」
『ん?』
夏油「非術師の居ない世界、ってどう思う。」
少しの沈黙、夏油は更に俯いて膝を抱えた。
『どうって言うか、それがお前の夢?』
夏油「まぁ、」
『ふーん…困るな。』
夏油「どうして。」
『確かに呪いを生み出してるのは非術師だし、居ない世界があるなら行きたい…けど、』
夏油「?」
『そしたら、お前と任務行って寄り道して、お土産買ってわちゃわちゃするってのが出来ないだろ?』
夏油「! でもそれは、」
『確かに出来るかもしれない…でも俺はボロッボロになった五条見て夏油達と一緒に笑いたいし巻き込まれて泥まみれになって夜蛾センに怒られてまた笑う。
それは非術師居ない世界じゃ多分、出来ないと思うから。』
だから、俺はちょっとだけ非術師に感謝してる。
そうやって笑い合う日常を間接的に作ってるのは一般人、非術師だから。
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夜々式(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます!ご期待に応えられるよう、更新頑張ります! (2021年2月9日 22時) (レス) id: 3c8797ae1b (このIDを非表示/違反報告)
あ - これからも頑張って下さい!! (2021年2月9日 22時) (レス) id: f131e78a97 (このIDを非表示/違反報告)
夜々式(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます!修正致しました!<(_ _)> (2021年2月9日 18時) (レス) id: 3c8797ae1b (このIDを非表示/違反報告)
あ - ページでいえば28のところ、ナナミの台詞の名前の表記灰原になってますよー (2021年2月9日 18時) (レス) id: f131e78a97 (このIDを非表示/違反報告)
夜々式(プロフ) - ta0628tm0105さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!<(_ _)> (2021年2月4日 19時) (レス) id: 3c8797ae1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜々式 | 作成日時:2021年1月23日 2時