体調が不良気味のようです【QK】-11-

精神系 / ymmt -グデぱんださんリク- ページ9

山本｢痛……｣


楽屋で荷物を整理しながら、思わず声が漏れてしまった。


服を捲ってみると、お腹が赤黒くなっていた。


前につけられた痣が、少しずつ治り始めていたのに


その時間と顔になるべく出さずに痛みに耐えた苦労が水の泡。


初めて『Qさま!』に出演させてもらってから、色々な番組に呼んでもらえる機会が増えて


中でもテレビ朝日が多かった。


と言っても『Qさま!』が殆どを占めているんだけど。


まさかスタッフさんから暴力を受けるなんて思っていなくて


初めてされた時は、最初、何が何だか全く分からなかった。


ただただ殴られたところが痛くて、それと共に飛んでくる暴言は聞きたくなくても勝手に耳の中に入ってくる。


また、明日からオフィスでポーカーフェイスに勤しむ日々が続くのか……。


明日になったら魔法みたいに痣が治って……る訳ないか。


ポーカーフェイス上手くなりそうだな。


要らない特技だけど。


僕は気持ち背中を丸めながら、テレビ局を後にした。



〜5日後〜


山本｢いてて……｣


オフィスに入る前に、最後に顔を崩す。


山本｢ふぅ……｣


息を吐いて、覚悟を決める。


テレビの収録以外にも、Tw○tterのDMでも呼び出されるようになって


昨日、やられたばかり。


まだあれから1週間も経っていないのに。


痣の色がまた濃くなって、痛みは倍増。


ガチャッ


山本｢おはようございます！｣


執務室の扉を開けると、みんなが一斉に僕の方を見る。


何とかバレないように表情を変えず、その視線をかいくぐる。


何度目かの痛みの激しい地獄の日。


今日さえ乗り切れば、明日以降は今日より痛みがマシなはずだから。


頑張れ、僕。


伊沢｢山本、おはよう｣


須貝｢おはよう｣


福良｢河村とこうちゃんが来たら、ちょっと話したいことがあるんだけど……良い？｣


話したいこと？


山本｢はい。大丈夫ですよ｣


川上｢ほんまに？急ぎの仕事とかあったらそっちからで良いんやで｣


山本｢今のところ急ぎのものはないので大丈夫ですよ｣


伊沢｢そっか。じゃあ、2人が来たら会議室で｣


山本｢分かりました｣


会議室でってことは、企画会議？


でも、つい2日前にしたばっかりだしな。


しかも当日に急に言われることなんてないし。


それから30分もすると2人とも出社してきて


福良｢行こっか｣


みんなで会議室に向かった。

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