体調が不良気味のようです【QK】-11-

喘息 / izw -ルルさんリク- ページ41

伊沢｢ゲホッゲホッ｣


最近、調子が悪い。


咳が全然止まらなくなる日が増えた。


オフィスに1人で残っている時は、周りを気にしなくて良いから気兼ねなく咳が出来るんだけど


福良｢伊沢、大丈夫？｣


河村｢最近よく咳してるよね｣


今日は福良さんと河村さんも残っている。


伊沢｢喉風邪でも引いたんですかね？｣


福良｢何でそんな他人事なの｣


伊沢｢熱も鼻水もないんでそうかなと｣


違うことは俺がよく分かっているけれど、これ以上2人に言及されないようにしないと。


俺は喘息を持っている。


20歳を超えた頃、何故か発症した。


2年間近く症状は落ち着いていたんだけど、この1週間でもう3度も発作が起きている。


間違いなく原因はこれだな。


心配させたくないし、撮影のことで迷惑とかかけるのも嫌だし。


みんなにはバレないように隠している。



〜1時間後〜


伊沢｢ゲホッゲホッ……ゲホッ！ゴホッゴホッ！｣


やばい、また止まらない。


福良｢え、ちょっと、本当に大丈夫？｣


伊沢｢ゲホッ、大ゴホッゲホッ！丈夫……ゲホゲホッです……ゴホッ！｣


福良｢説得力に欠けるよ｣


まじで止まらないんだけど。……やばくね？


伊沢｢ゲホッゴホッ……ヒュ、ゴホッ！ゲホッ！ヒューゲホッ！｣


福良｢え！今の……｣


河村｢今の音、喘鳴音じゃない？｣


止めたいのに俺の意思なんて無視をして、咳は出続ける。


伊沢｢ゴホッゴホッ！ヒュー、ゲホッ！ヒュー、ヒュッゲホッゴホッ！｣


河村｢伊沢、吸入器って持ってる？カバンとか？｣


河村さんの問いに答える余裕がなく、ゆっくりと頷いた。


河村｢伊沢、これ｣


河村さんが俺のカバンから取り出してくれた吸入器を受け取り、数分後には俺の発作は何とか治まった。


やっぱり発作は体力を使うな。


俺はしばらく肩で息をしていた。

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